第五十四話 杉山大佐!囲碁色々!!その十一
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「社会構造も鉄道に向いていた」
「車が普及しても」
「それでもでしたね」
「国鉄が赤字になっても私鉄は健在でした」
「そうした時代でしたし」
「それで経営者がよかったのだ」
実にいい時代だった、球界にとっても。
「だから関西の私鉄もよかったのだ」
「ですね、古きよき時代でした」
「巨人にあんなの出ませんでしたし」
誰かはあえて書かない、球界の金正日などとは間違っても書かない。
「その経営者の人達の遺産はもう少ないですけれど」
「みさき公園残って欲しいですね」
「ずっと」
「そのみさき公園で勝負だ」
囲碁もそれである。
「最後の戦いだがな」
「日帝衆との」
「いよいよ」
「その最後の戦いの後は最終編だが」
そちらはというと。
「ここで負けるとそれもない」
「最終編に入る前に打ち切り」
「それになりますか」
「そうだ、なる」
若し負ければ実際にというのだ。
「だから覚悟しておくことだ」
「つくづくそこだけはシビアな作品ですね」
「本当に次回作決まってますしね」
「今度は何か大河ドラマ的でしたっけ」
「そんなお話なんですね」
「どういった話かはこの作品が終わった時わかる」
読者の方々はだ。
「その時のお楽しみだ」
「そういうことですね」
「まさにその時ですね」
「はっきりとわかる、読者は刮目せよ」
悪田部は読者目線で言った。
「そしてみさき公園にも行くのだ」
「ついでに南海ホークス記念館も行けよ」
「なんばパークスの最上階な」
「今のソフトバンクの流れもわかるぞ」
「かつてのホークスだ」
戦前からあった四つのチームのうちの一つの歴史がわかる、忌々しいが巨人も入れて四つとなる。阪急はもう終わったので数に入れない。
「その歴史を学べる」
「ドン鶴岡ですね」
「あの時代ですね」
「あぶさん前期とか」
「大阪にいた時ですね」
「あの江本さんもいた」
エモやんのことである。
「東映からトレードで来てだ」
「日本シリーズでも投げましたね」
「あの人が一回だけ出たシリーズでしたね」
「ノムさんがキャッチャーであの人が投げて」
「それで十五勝でしたね」
そのノムさんこと野村克也さんの言葉だ。
「ノムさんシリーズではあまり打ってないですけれど」
「キャッチャーとしては常にいましたね」
「勝った時も負けた時も」
「いつもでしたね」
「あの人もまた南海の名選手だった」
色々あったが紛れもなくそう言える人だった。
「今は記念館に紹介されているだろうか」
「どうでしょうかね」
「この前南海のユニフォーム着てましたけど」
「今はどうでしょうか」
「わからないですね」
「そのことを知りたければだ」
その時にはだ。
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