第五十四話 杉山大佐!囲碁色々!!その九
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「しかしでごわす」
「不安を払い」
「そのうえで、でごわす」
「向かうべきですね」
「それが人でごわす」
人のあり方だというのだ。
「では大将」
「最終編の展開への不安にも打ち勝ち」
「向かって欲しいでごわす」
「わかりました」
瞬は澄んだ声で応えた、そしてだった。
西郷に敬礼をしてだ、そのうえで言った。
「暫く修行をしてきます」
「囲碁のでごわすな」
「勝負の日まで」
「勝負は八日後でごわす」
その時にというのだ。
「場所はみさき公園でごわす」
「大阪の狭山市のですね」
「作者が子供の頃行った場所でごわす」
一度だけ行ったことがある。
「そしてライオンの子供を抱っこしたでごわす」
「そうした場所でしたか」
「そこで、ごわす」
まさにそこでというのだ。
「勝負してもらうでごわす」
「承知しました」
「あの公園にはイルカもいる」
「まずはイルカを見ることだ」
源田とハルトマン、この場にいた空軍衆の領袖達も瞬に言って来た。
「イルカはいい」
「見ているだけで心が安らぐ」
「彼等を見てだ」
「平常心を忘れないことだ」
「平常心こそが囲碁に不可欠のもの」
瞬も言う。
「だからですね」
「そうだ、その心をだ」
「忘れずに勝負に挑むことだ」
「杉山久信大佐と共にな」
「勝負をすることだ」
今回のパートナーと共にというのだ。
「杉山大佐は奈良にいる」
「王寺にだ」
奈良県の王寺町にである。
「勝負までにだ」
「そこに行くことだな」
「わかりました、では今より行って参ります」
瞬は二人にも敬礼で返してだった、即座に垂直離着陸機で京都から王寺まで行ってだ。西大和学園の近くの公園で子供達に囲碁を教えている糸の様に細い目をしている細面の空軍衆の軍服の男に声をかけた。
「杉山大佐、宜しいでしょうか」
「はい、閣下」
杉山は即座に瞬に立ち上がって正対したうえで敬礼で応えた。
「勝負のことですね」
「囲碁のことで」
「わかりました、では勝負の時まで」
「私にご教授下さい」
「ではこれよりです」
杉山は瞬に応えて言った。
「お話させて頂きます」
「それでは」
「今はです」
杉山は瞬にだ、彼がこれまで教えていた子供達の方を見て話した。
「この子達に話をしていたました」
「囲碁のですね」
「そうでした」
「では話の邪魔になりましたか」
「いえ、丁度です」
「丁度といいますと」
「今子供達の教授が終わったところです」
そうだったというのだ。
「ですからご安心下さい」
「そうですか」
「ではです」
「はい、これからですね」
「大将にもお話させて頂きます」
「それでは」
こう話してだ、そのうえで。
瞬は杉山に
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