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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第30話
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纏って黙り込み、辛そうな表情で身体を震わせながら反論するアリサをセレーネは心配そうな表情で見つめていた。
「自覚をしているのならば結構です。ですが”戦争”に関わる限り、いずれ自分達の身や大切な存在を守る為、そして目的を果たす為に”敵を殺す必要がある事”が訪れる可能性がある事を頭の片隅に留めて置いて下さい。」
「……はい。それでは俺達はこれで失礼します。」
エイリークの言葉にリィンは複雑そうな表情で会釈をした後、仲間達と共にその場から離れた。
「ふふ……どうやら秘密もバレちゃったわね。」
エイリーク達が見えなくなった後サラ教官は寂しげな笑みを浮かべた。
「……何となく、察してはいました。やはり教官はフィーと同じ……?」
「ええ―――元猟兵よ。6年前、遊撃士になる前に”北の猟兵”に所属していた。ある一件でベアトリクス大佐に助けられてようやく抜け出せるまでね。」
「なるほど……だからサラ教官はベアトリクス教官に頭が上がらないんですね。」
サラ教官の答えを聞いたアンゼリカは静かな表情で答え
「……もしかしてフィーはサラ教官が元猟兵であった事を知っていたのですか?」
ラウラは複雑そうな表情でサラ教官を見つめて尋ねた。
「ええ。あの子には士官学院に来る前に話していたからね。」
「……やっぱり教官も色々と抱えていたんですね。」
「ふふ、昔の話ではあるんだけどね……さ、そんな事よりもザクセン鉄鉱山に急ぎましょう。」
アリサの言葉に答えたサラ教官は無理矢理話を終わらせてリィン達に先を進むように促した。
今起こり続けている事が紛れもなく人が互いの命を奪い合う”本物の戦争”である事をその目で見てしまい、現実を突きつけられたリィン達は内戦終結を早める事を改めて決意し、ザクセン鉄鉱山に急いで向かった。
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