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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第30話
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たが、忌々しきメンフィル軍がユミルまでの道のりを阻み、多くの仲間達の命を奪い、依頼の達成は不可能となった。」

「無念に散って逝った”我らが故郷(ノーザンブリア)”の同胞達の為にも貴様を拘束し、カイエン公に引き渡す!」

「―――やれやれ。相変わらずみたいね。」

呆れた表情で呟いたサラ教官がリィン達の前に出ると猟兵達は血相を変えた。



「サラ・バレスタイン……!」

「……貴様も一緒だったか。”紫電”の異名、遊撃士として聞き及んではいたが……」

「士官学院の教官になったという情報は確かだったらしいな。」

「え……」

「サラさんのお知り合いなのですか?」

サラ教官を知っている様子で話す猟兵達の言葉を聞いたリィンは呆け、セレーネは不思議そうな表情で尋ねた。



「ええ、ちょっとした腐れ縁って奴ね。――――あんたたちのやり方は否定しないわ。団の送金で故郷のみんなが助かっているのも確か。でも―――今のあたしはこの子達の担任教官よ。あたしの生徒に手を出そうって言うんだったら、容赦はしない―――2度と悪さができないよう叩きのめしてあげるわ!あたし一人の手でね……!」

「へ……」

「まさか……一人で戦うのですか!?」

「幾ら教官でも、さすがにあの数相手に一人は無謀すぎます!」

サラ教官の発言を聞いたアリサは呆け、ラウラは信じられない表情で尋ね、アンゼリカは真剣な表情で警告した。



「教官、俺達も―――」

「―――いいえ。ここはあたしに任せて頂戴。6年目につけ損ねたケジメ……そのケリを付けるという意味でも!」

「どうしてそんな………」

「……………」

リィンの申し出を断ったサラ教官の様子をセレーネは心配そうな表情で見つめ、パントは重々しい様子を纏って黙り込んだ。



「いいだろう!サラ。バレスタイン!」

「団を抜け、故郷を捨てたこと後悔させてくれる―――!ガハッ!?」

サラ教官に猟兵達が襲い掛かろうとしたその時、突如猟兵の一人が背後から投擲された槍で心臓の部分を貫かれた!



「え…………」

突然の出来事にサラ教官は呆け

「な……一体何が…………グフッ!?」

槍で心臓を貫かれた猟兵は絶命して地面に崩れ落ちた!

「隊長!?」

「クッ……まさかもうメンフィル軍が追いついてきたのか!?ガアッ!?」

「あがっ!?」

上司が死亡した事に仲間達と共に驚いた猟兵が背後へと振り向いた瞬間、騎馬に跨っているエイリークと並んで騎馬に跨って猟兵達目掛けて突進しているゼトが投擲した槍が頭に命中し、ゼトに続くようにエイリークは背中に背負っている矢筒から矢を取りだして弓に番えて矢を解き放って猟兵の眉間に矢を
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