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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第30話
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隊!援護を!」

「ががっ!?」

「グアッ!?」

さらに魔術師(ウィザード)や、馬に乗って魔術を放つ騎兵――魔道騎将(マージナイト)や彼らを率いる将である大魔術師(アークウィザード)達が次々と魔術を放ち、メンフィル軍の銃を持つ機甲兵や”アハツェン”、更に魔導技術によって創られた地上型魔導装甲――――”パフォス”と”グロウ=ロウ”、そして”アシュラクナーナ”の軍団による一斉砲撃を放って、自陣に進軍して来た機甲兵達を次々と討ち取った!



「ハァァァァァ……!」

「グアッ!?」

その時ペガサスに跨って上空に滞空していたターナが奇襲して機甲兵の一体を討ち取り

「―――ターナ様に遅れるな!空を駆る我らへの対抗手段を用意しなかった事、心の奥底から後悔させてやりなさい!」

「ハッ!!」

「ががっ!?」

「うがっ!?」

更にシレーネを始めとした上空に滞空している飛行能力を持つ騎獣に乗った騎士達が次々と空からの奇襲を行って貴族連合軍を怯ませた。



「ク、クソ……ッ!撃ち落せっ!!」

銃を持つ機甲兵は奇襲しては空へと離脱するターナ達に銃口を向けたが

「そんな事はさせない。」

「えー――――ギャアアアアアアア――――――ッ!?」

凄まじい速さで一気に詰め寄って跳躍したマリカが振るった刀の斬撃によって装甲ごと斬られて絶命した。

「ヒッ!?ば、”化物”……!」

「この……潰れろ!!」

マリカの強さに貴族連合軍が恐怖を感じている中、”機甲兵”の中でも防御性能が高い”ヘクトル”がマリカに剛腕を叩きつけようとしたが

「―――遅い。」

「え。」

何とマリカは跳躍して攻撃を回避すると共に”ヘクトル”が振るった腕伝いに走り、跳躍して刀を振るった!

「斬!!」

「グギャアアアアア――――――ッ!?」

「ヒィィィィッ!?ヘ、”ヘクトル”まで斬りやがった!?」

操縦者ごと斬られた事によってヘクトルから噴出した絶命した操縦者の血を見た機甲兵を操縦する兵士達は恐怖の表情になった。



「おお……!さすがは”緋閃”!」

「我らも彼女に続け――――ッ!!」

「メンフィルの恐ろしさ、エレボニアに見せつけろ――――ッ!!」

「オォォォォォォ――――ッ!!」

マリカの活躍によって士気を高めたメンフィル軍は次々と猛スピードで貴族連合軍を撃破し続けた!



「こ、これは……!」

「ユミルの防衛部隊とユミルを襲撃しようとしている貴族連合軍がぶつかり合っているみたいだね。」

始めて見る”本物の戦場”を見たラウラは目を見開き、パントは静かな表情で答え

「やれやれ……後何回戦力を減らされたら気がすむのだ
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