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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第29話
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お世話になった上、政治家としても申し分ない能力をお持ちですから我々が新たなクロスベルを建国した暁にはかなり高い地位に着いてもらおうと思っていたのですが。」
マクダエル議長が政治の世界から引退する話を思い出したヴァイスは意外そうな表情で尋ねた。
「フフ、私のような老いぼれでは若い君達や生まれ変わろうとしているクロスベルの足かせになってしまうよ。私はこのクロスベルをどのように創り変えるのか一人の”民”として………そしてかつてのクロスベルの政府代表として見守り続けよう。―――それと………リウイ陛下。『クロスベル帝国』との同盟の件……よろしくお願いします………」
ヴァイスに尋ねられたマクダエル議長は苦笑した後静かな笑みを浮かべて答えた後リウイに会釈をし
「……承った。クロスベルを含めたゼムリア大陸に生きる民達の事は俺達に任せておけ。」
リウイは”覇気”を纏って答えた。
「おじいさま……………」
「………わかりました。議長の英断と引退を無駄にしない為にも我々の力で必ずやこのクロスベルを繁栄させて頂きます。」
「おう!リウイの言う通り、後は俺達に任せときなっ!」
エリィが複雑そうな表情で見つめている中、マクダエル議長の決意を受け取ったヴァイスは敬礼し、ギュランドロスは力強く頷いた。
「フフ、ありがとう。それと――――勿論”民”達を考えた政治をして下さい。――――貴方達がいずれ侵略する全ての地域の人々もできるだけ差別しないような政治を。」
二人の答えを聞いたマクダエル議長は微笑んだ後、真剣な表情で3人を見つめて言った。
「――――元メルキア皇帝、ヴァイスハイト・フィズ・メルキアーナ。」
「――――元ユン・ガソル国王、ギュランドロス・ヴァスガン。」
「―――前メンフィル皇帝、リウイ・マーシルン。」
するとその時ヴァイスとギュランドロス、リウイはそれぞれ”覇気”を纏って静かな口調で名乗り上げてそれぞれの鞘から剣を抜いた後剣を天井に向かって掲げ
「「「我が”覇道”に”民”をないがしろにしない事をここに誓うっ!!」」」
それぞれの剣の刃を合わせて宣言した!
「………まさかこれほどの”覇王”が3人も同じ世代に存在し、共に協力し合うとはな………」
それを見たツァイトは驚きの表情で呟き
「ヴァイスハイト局長、ギュランドロス司令、リウイ陛下の3人の誓い……う〜ん、本当に絵になるわ♪」
「ハハ……下手したら後に歴史に残るかもしれませんね。」
グレイスはその様子をカメラで写真を取りながら口元に笑みを浮かべ、ロイドは苦笑し
「マジでそうなりそうなのが笑えねえよな………」
ランディは疲れた表情で溜息を吐き
「フフ、その”誓い
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