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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第29話
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に複数の”機甲兵”で集中攻撃をされれば、幾らオルディーネが強くても数の暴力には堪えきれないだろうな……」
セリーヌの指摘を聞いたアリサは声をあげ、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、ラウラは真剣な表情で考え込んだ。
「でもディーター・クロイス側にはエレボニアとカルバードの軍隊を何度も撃退した人形兵器があるから、そう簡単には負けないと思うよ〜。」
「いや、クロスベル独立国が所持している”結社”が提供した人形兵器の撃破はいつでも可能だ。既にベルガード門を奪還した際に先の話に出た歪竜や戦艦の部隊を使って2体撃破している。」
ミリアムの推測を聞いたパントは静かな表情で否定し
「ほえっ!?」
「―――そうなると。クロスベル独立国が所持している強力な人形兵器も無意味という事になるから、”六銃士”達が一気に攻勢を仕掛ければ僅かな日数でクロスベル独立国は滅亡して、クロスベル帝国が建国されるのでしょうね……そしてその時クロウがクロスベル独立国に味方して負けた場合、クロスベル帝国に拘束されてしまうでしょうね……」
パントの答えを聞いたミリアムは驚き、サラ教官は厳しい表情で考え込み、サラ教官の推測を聞いたその場にいる多くの者達は重苦しい空気を纏って黙り込んだ。
「…………クロウなら大丈夫かと思います。クロスベルに力を貸している事はクロウにとっても不本意な事でしょうから、最後までクロスベル独立国に力を貸さないでしょうし、容量のいいあいつの事だから戦況が不味くなった時は撤退すると思います。」
「リィン君……」
「ハハ、確かにクロウの性格を考えたらその可能性は十分にあるだろうね。」
そして場の空気を変える為に口にしたリィンの推測を聞いたトワは明るい表情をし、ジョルジュは苦笑していた。
「さてと。気を取り直してまずは端末に来ている依頼を確認してみよう―――――」
その後端末で依頼を確認したリィン達は帝国各地を回って依頼の消化や学院生達との合流を開始した。一方その頃最後のはぐれた仲間であるエリィ・マクダエルと共にマクダエル議長を救出したロイド達はマクダエル議長のある提案に乗る事にし、更にその提案の為に必要な人物―――リウイ、ヴァイス、ギュランドロスを一時的にメルカバに乗船してもらっていた。
〜同時刻・メルカバ〜
「なるほどな………」
「俺達にとっても願ってもない話だ。感謝するぜ、マクダエル議長!」
「………現状では最高の策だな。」
マクダエル議長から具体的な事を聞かされたヴァイスは静かな笑みを浮かべて呟き、ギュランドロスは不敵な笑みを浮かべ、リウイは感心した様子でロイドを見つめていた。
「しかし………政治の世界から本当に引退されるのですか?議長には色々と
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