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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第29話
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マス教官の言葉を聞いたサラ教官は疲れた表情で答え
「え〜と、シグルーン中将閣下でしたか?後でペガサスを見させて頂いてもいいでしょうか〜?”聖獣”とも称されている伝承上でしか存在しない
天馬
(
ペガサス
)
をいつかこの目にしたいと思っていたんですよ〜!」
「フフッ、別に構いませんけどペガサスはその背に乙女しか乗せませんから、男性であるトマス殿は乗れませんわよ?」
「おお〜!そこは伝承通りなんですね〜!いや〜、ますますペガサスを見るのが楽しみになってきました〜!」
更に自分にまで話を振られたシグルーンは苦笑しながら答え
「フフ、興味のある事に対して好奇心旺盛な所はパント様そっくりですね。」
「ハハ、心当たりがありすぎて反論できないね。」
トマス教官の様子を微笑ましそうに見つめながら呟いたルイーズの言葉を聞いたパントは苦笑した。
「し、しかしあのフードの男がトマス教官だったとはな……」
「あはは……さすがにビックリしたよね。」
「わたしも全然気付かなかった。」
「フードを被って素顔を隠していたのもそうですが、声も若干変えていましたから、普通なら気付きませんわ……」
「ポワンとしている割には意外な才能があるわね……」
フードの男がトマス教官だと知ったマキアス達がそれぞれ驚いている中、セリーヌは呆れと同時に感心した様子でトマス教官を見つめていた。
「でも、どうしてトリスタを離れられたんですか?」」
「実は、ヴァンダイク学院長からお願いされましてね〜。各地に散った学院生たちの様子を確かめていたんですよ〜。困っている学院生がいたらそれとなく助けたりとか。」
「そうだったんですか。」
「わたしやジョルジュ君も学院長のおかげでみんなと合流できたけど……」
「……つくづく、オレたちは多くの人に助けられているんだな。」
「ああ……実感してしまうな。」
「フフ、ちゃんと心に留めておくことね。」
ガイウスとリィンの言葉を聞いたサラ教官は口元に笑みを浮かべた
「ともかく、双龍橋の一件は何とか解決することができた。これから再び各地での情報収集を始めるとしよう。」
「ああ、そうだな。新たに双龍橋に降りられるようになったけど……各地の手伝いもしつつ、今までの場所でもあらためて情報を集めたほうがよさそうだ。」
「かいちょー、また依頼とかは入ってるの?」
「うん、皇子殿下から届いているから確認してみて。」
「その前に少しいいかい。」
リィン達が端末で依頼を確認しようとしたその時パントが申し出た。
「パント卿?何か他にあるのでしょうか。」
「ああ。先日”特務支援課”と合流したエリゼから気になる報告があ
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