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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第519話】
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一定の速度での回避ではなく、強弱つけての緩急――当たったと思っても左腕の物理シールドに阻まれ、二人は有効打は与えられなかった。
一方の俺も、時折反時計回りで間合いを詰める――だがそろそろエネルギーが少なくなってきて、若干焦り始める。
「……!? 弾、切れ!」
思わずそう呟く簪の言葉を聞き、間合いを一気に詰める。
「させないよ!」
シャルは今が好機とばかりフルオートで射撃、だがこの時ばかりは俺も一発だけ発砲した――当たるかもわからない、シャルのサブマシンガン目掛けて――。
「きゃっ!?」
だが本当に運が良かったのか、ペイント弾がサブマシンガン本体に当たるとその衝撃でシャルは意図せず手放し、丸腰になる――空を舞うサブマシンガン、地面に落ちる頃には俺は二人に対して銃口を向けていた。
とは言っても実際に銃口は一つしか無く、いつでも狙えるという意図を狙って交互に向けただけだが。
「……はぁ……参ったよ、ヒルト……」
「わたし、も……」
その言葉に俺はやっと肩の荷が下りる――それと同時にEOS自体のエネルギーが完全枯渇、機能も完全停止し、その場に鎮座する形になった。
「よし、そこまで!」
決着が着き、織斑先生が模擬戦終了の声を掛けた。
「まさかボーデヴィッヒを倒すとはな。 大判狂わせだな、有坂」
「は、はは……とはいえ、起立アームを一本壊しましたが」
事実、壊れる自体のない模擬戦で壊したのだから問題になるだろうと思っていたのだが――。
「いや、稼働データとしては貴重なデータだ。 壊したとしてもアーム一本、直ぐに修復も可能だろう。 だから気にやむなよ、有坂」
「わかりました、ありがとうございます」
頭を下げて、俺はただの鉄の塊に成り下がったEOSを即刻装備解除し、降りる。
改めてEOSを見るのだが、わりと肌を晒す箇所が多く、やはり頭部が丸出しなのが個人的に欠陥にしか思えない。
活動時間に関してもだ、仮に救助災害中にエネルギーが切れたら邪魔にしかならない、平和維持活動にしてもだ、暴徒鎮圧の為にこれを用意するならまだジェラルミンシールドを用意する方がコストパフォーマンスも高い。
母さんが何故ため息を吐いたのかを何となく理解した所で装備を解除した面々が集った。
「ヒルト、何で初めて使うEOSをそんなに上手く使えたんだ?」
顔から下がペイントまみれの一夏が現れる、ぶっちゃけ一夏だけペイントまみれという結果だ。
「……いい手本が居たのと、ランドローラーの使い方が村雲・弐式のランド・ホイールと挙動が似てたからな。 まあ俺としてはラウラが苦なく
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