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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
背徳と罪人
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いる。
そして、彼らが見据える先にいるのは、たった今コブラの手によって殺められたブレインと、彼と同じく牢に捉えられていた六魔将軍(オラシオンセイス)の面々。

「メルディ、カミューニ、離れていろ」

ジェラールにそう言われ、メルディが彼の方を驚いた顔で見つめる。

「相手は五人もいるよ!?わたs――――」
「いいぜ」
「お兄ちゃん!!」

実力者五人に一人で挑もうとしてるジェラール。メルディは彼の危険な行動を止めようとしたが、カミューニが何食わぬ顔で肯定してしまい、言葉を遮られる。

「ただ、ちょっとだけコブラと話させてくんねぇ?」
「あぁ。お前にもやらなきゃならないことがあるんだろうしな」

カミューニはジェラールとメルディの前に出て、六魔将軍(オラシオンセイス)の先頭に立つ竜、コブラと向き合う。

「何のようだ?カミューニ」
「お前なら聞こえてるはずだろ?俺の聞きたいことも」

目を細める両者。コブラはカミューニが何を聞こうとしているのかわかっているが、答えようとしない。それを見てため息をついた後、男は口を開く。

「お前が聴いた情報で、俺に役立つものを教えろ」
「いやだ、と言ったら?」
「俺がお前たちを牢に連れ戻す」

舌打ちをするコブラ。彼は例え五人でもカミューニに勝てるか微妙なことじ分かっていた。おまけに向こうにはジェラールもいる。自由のためには、ここは彼との取引に答えることが一番だとすぐに悟った。

冥府の門(タルタロス)は全員ゼレフ書の悪魔。そんで、創造者の元に帰ろうとしている。これでほしい解答になったかい?」

顎に手を当てその情報と以前、ある男に言われたこととを照らし合わせる。その結果、彼はある結論に至った。

「俺の考え、合ってるか?」
「あぁ。たぶんな」

そう言うと二人は笑みを浮かべる。コブラは交渉が成立したから、そしてカミューニは気になっていたあることの答えにようやくたどり着いたから。

「約束は守れよ」
「もちろん。手出しはしねぇよ」

クルリと踵を返し、ジェラールたちの元へと戻っていくカミューニ。彼は青い髪をしたタトゥーを顔に入れている青年の肩に手を置く。

「俺は行かせてもらう。一人で十分なんだろ?」
「あぁ。もちろんだ」

短く交わした言葉。それなのに、二人は互いの思考を感じ取っていた。カミューニはジェラールの肩から手をどけると、振り返ることなく歩き去ってしまう。

「お!!お兄ちゃん!?」
「メルディ、ジェラールを頼む」

手を上げメルディにそれだけ言うと、その背中はどんどん小さくなっていく。そして、そのまま彼はどこかへといなくなってしまった。

「ジェラール!?どういうこと!?」


意味がわからずアタ
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