平行世界での初舞台後編1
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「お前は誰だ?」
「私の名は、メルクです」
「大神一郎から聞いてませんか?」
突然現れたメルク、彼女の目的は何なのか?
「メルクさんと言いましたか?貴女はここに何の用で来たのですか?」
「ああ、貴方は紫藤直哉さんですね、貴方にもつたえないといけない事がありましたわ」
「それは、何でしょうか?」
「もうすぐ、貴方と貴方の大事な人は、運命の再会を果たすでしょう」
「運命の再会だって?」
「ああ、あのメルクという女の言葉か?」
「そう、それにメルクと共にいた女性もね」
「ふむ、まあいい、それで俺は、真宮寺直哉の世界の何を探せばいいんだ?直哉」
「ああ、それは向こうの米田司令が言っていた、大神一郎だよ。僕の感だと多分何処かに幽閉されている気がする」
「何故そう思う?」
「確証がないから何とも言えないけど、大神さんが居なければ、世界が崩壊しやすいからじゃないかな」
「多分だけどね」
そう言って、紫藤直哉は、神王との会話を終えた。
そのころ真宮寺直哉の世界では、新たな問題が起きようとしていた。
その日帝都では、ありえない物が復活していた。
「何であれがまた、出てくるんだ降魔の城聖魔城が」
そのころシャノワールでも、帝都に再び浮上してきた聖魔城を見て、新次郎以外は、驚きを隠せないで居た。
「何で、あれが・・・復活するの?お兄ちゃんも直哉君達もいないこのタイミングで」
「落ち着きなさい、アイリス」
「マリアさんあれは何ですか?」
「あれはかつて、私達帝国華撃団が戦った敵降魔の城よ」
「ええーあれが降魔の城ですか?」
「あんた達一度帝都に戻りな、そのほうが良いだろう」
「ええ、そうですね」
そして新次郎たちは、一度帝都に戻る事となった。
そのころ紫藤直哉の世界に居る、直哉とさくらは・・・
舞台公演が、迫る中最後の練習に、力を入れていた。しかし、役千明だけは落ち込んでいた。
「こら前鬼またつまみ食いしたわね」
「へ、別にいいだろうが、馬鹿千明」
「何ですって」
「前鬼また、あの頃に戻りたいよ」
「前鬼、ゴキ俺の軍門に下れ、そしてこの二つの世界を、我ら鬼の力で、支配をしたいと思わんか?」
「何だって!!」
「前鬼、ゴキよ過去の盟約など忘れ、この俺と共に来い」
「嫌だ、僕は人間を信じている」
「そうか、ゴキお前は、俺の敵でいるか、まあそれもよかろう、前鬼お前はどうする?」
「・・・それもいいかもな、ヴァサラ・・・」
!!
「「前鬼ま、まさか」」
「そうか、ならば前鬼、俺と行こうではないか、
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