第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜戦いの終わりと始まりとプロローグなの〜
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容易に動けば、自分も落ちてしまう。
「ダメだ!!!開翼!!!」
しかしこの少年は動いた
その背に翼を展開させ、プレシアの落ちて行った穴に飛びこむ
「い・・今、背中に翼が・・・」
「ああ・・・彼は・・彼なら虚数空間でも飛ぶ術をもっているのだろう。急げ!!ここから逃げないと!!」
「ま・・待って・・・母さんが・・母さんが!!!!」
「フェイトォ!!!」
アルフがフェイトを引きとめる。
そして、その空間から離脱した。
一方、虚数空間内
「プレシアアアアアアアアアアア!!!!!」
蒔風が落ちていくプレシアを追う。
しかし、プレシアは手を伸ばそうとせず、一向に届かない。
その顔には驚きの表情があった。
「あなた・・・まさか・・・翼人!?」
「そうだ。普段じゃ飛べないからな。こうしないとならないんだよ」
「では!!やはりアルハザードは!!」
「知らないよ」
「え?」
「オレはアルハザードなんか知らない。あそこの伝説に書かれたものとは別人だよ」
「そん・・・な」
「今からでも戻れる!!掴め!!」
「・・・だめよ。この子を一人にさせられないわ・・・」
「だったら一緒に引き上げてやるから!!フェイトだって待ってんだぞ!!」
「なおさらダメよ。私にはあの子はいらないもの」
「まだそんなことを!!!」
「あそこの庭園・・・あそこにアリシアのデータや研究の資料がたくさんあるわ」
この間も距離は縮まらず、なおも落ち続ける。
「あそこには私とアリシアの、思い出の詰まった場所がたくさんあるの。それを胸に・・・私は逝くわ」
「フェイトはどうするんだよ!!あんたの」
「私にはいらないのよ!!!」
「っ!!」
プレシアが蒔風の言葉を遮る
「言ったでしょう?私に必要なのは、アリシアか、お人形よ」
「・・・・」
「あの子はもう、人だもの。「フェイト・テスタロッサ」になってしまったもの」
「おまえ・・・」
「あの子は一人の人間としてここにきてたわ。紛れもない、フェイト・テスタロッサとして。だから、私は・・・・」
そこでプレシアは、
悲しそうに、それでも、穏やかに笑った。
「この笑顔・・・「お人形」には見せられないわ・・・でも・・・・」
「プレシア!!!!」
そしてプレシアが雷を振るう。
追うことに全力であった蒔風は、これを受けられず、後ろに跳ね飛ばされた
蒔風が目をあけると、そこには虚無の空間がただただ広がっていた。
「プレシア・・・・テスタロッサァァァァァァァアアアア
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