第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜闇との戦い そして残酷な真実なの〜
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」
機械のように告げたプレシアは、次に狂ったように笑い、通信を断絶する。
同時、フェイトは自身の存在を見失った。
今までの記憶、今までの自分。
それらはすべて「フェイト・テスタロッサ」ではなかった。
そんな人間はいなかった。いたのはただの「お人形」
「フェイト・テスタロッサ」という人間を見ているものなど・・・いなかったと・・・・
フェイトの手からバルディッシュが落ちる。
中心の宝石が砕ける。主の心を表すかのように。
そしてフェイト自身も、その場で崩れ落ち、倒れた。
「フェイトちゃん!!!」
「フェイト・・・」
なのはとユーノがフェイトに声をかける
「プレシア・・・・・テスタロッサァァァァァ!!!!!!」
蒔風がすでに届かない声をあげる。
それに応えるかのように、モニターに巨大な魔力反応が多数現れた。
「な・・・なんだ!!この魔力反応は!?」
「推定ランクA!!個体数六十、八十・・・まだ増えています!!!」
アースラのモニターに再びプレシアの庭園内部の映像が映る。
局員の残した別のカメラで内部が映し出されたのだ。
庭園内に、鎧の騎士を模したような化け物が、モニターに表示されただけ出現していた。
「プレシア・テスタロッサ・・・一体、何を!?」
「プレシアはアルハザードに行くと言っていたな」
「舜さん?」
蒔風がリンディに声をかける。
「遥か太古に滅んだ理想郷、アルハザード。なるほど、確かにそこなら死者を蘇生させる術があったと思われても不思議じゃないよな」
「では・・・あったのですか!?そのようなものが!!」
「ないさ。いや、オレはアルハザードのことなんかこれっぽっちも知らないですよ?でも、死者を蘇らせる方法なんか、ない」
「そう・・・ですよね」
「クローンによるアリシアの復活に失敗し、さらにはアルハザードにはいけない・・・ってか、アルハザードって滅んだんですよね?」
「一部の学者の間では、滅んではおらず、どこかの時空に存在しているといわれているわ・・・でも・・・」
「一部の学者か・・・そんなものにまで縋るほど・・・か」
「歪んだ愛ね・・・」
「だが、強い・・・今プレシアは自暴自棄状態にある。もうなりふり構わないだろうな。おそらくは・・・」
「おそらく・・・どうなるというの?」
「無理矢理でもアルハザードに行こうとするだろうな。可能性が低いとは言え、ゼロじゃないんだからね。今の彼女ならやりかねない」
その通りであった。
プレシアはアリシアの入ったカプセルを土台から抜き、祭壇の中央に行く。
『私たちは旅立つ
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