第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜闇との戦い そして残酷な真実なの〜
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シアに・・・近寄らないでちょうだい!・・・・・」
モニターでは、カプセルの傍らにいるプレシアと、それを捕縛するために迫る管理局員が映っているが、プレシアの攻撃に次々と倒れ、全滅した。
リンディの指示で全員が強制的にアースラに戻される。
「アリ・・・シア?」
フェイトが目の前の光景が理解できないとつぶやく。
皆の疑問を解くように、アリシアが語り始める。
『もう駄目ね・・・たった九個のジュエルシードではアルハザードには到達できない・・・・終わりにするわ。娘を失ってからの陰鬱とした日々も、代わりの人形を娘呼ばわりするのも』
「っ!?」
「!?・・・人形・・・だと?」
「どういう・・・」
『聞いていて?あなたのことよ、フェイト。せっかくアリシアの記憶をあげたのに、そっくりなのは見た目だけ・・・何の役にも立たない、ちっとも使えない・・・私のお人形!!』
「どういうことだ!!!あの少女は誰なんだ!!!」
蒔風が叫ぶ。
それにエイミィが説明する
「・・・昔の実験の時に、プレシアは自分の実の娘、アリシア・テスタロッサを亡くしているの」
「な・・・に?だったらあの少女は!?フェイトは!?」
「プレシアの研究は、人工的な魂の精製・・・人造生命の生成と、死者蘇生の秘術・・・「フェイト」って名前は、その時のプロジェクトの名前なの・・・・」
エイミィが資料から調べ上げたことを話した。
プレシアが続きを語る。
『よく調べたわね・・・・そうよ、その通り。だけど、ちっともうまくいかなかった。作りものはしょせん作りもの。アリシアのDNAを元にクローンを作り、アリシアの記憶をそのまま与えたのに全然違う』
プレシアの言葉一つ一つがフェイトの心を砕いていく。
自分はあの子の代わりだった。
でもそれにもなれなかった、紛い物。
自分自身が保てなくなる・・・・・
「やめて・・・・」
なのはがプレシアに向かい、届かない声を発する。
『アリシアはもっと優しく笑った。わがままも言うけれど、私にやさしくしてくれた。私の言うことはよく聞いてくれた』
「やめてよ・・・」
なのはがさっきよりも大きな声を出すが、まだ届かない
蒔風の表情が若干険しくなった。
『でも・・・あなたは違う。同じ記憶、同じ体を与えても、所詮あなたは偽物。だからもういらないわ・・・・だから、もうどこにでも行くといいわ』
「やめてぇ!!!!!」
なのはの叫びがプレシアに届く。
しかしプレシアは止まらない。
「実はね・・・私、あなたと出会ってからずっと・・・アナタノコトダイキライダッタノヨ」
「っ!!!!
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