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世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜闇との戦い そして残酷な真実なの〜
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目撃者がいたとしても、恐らく着弾した瞬間しかわからなかったほどだ。


モウモウと土煙が上がって、ガラガラとなにかが崩れた。
地面は抉れ、木は根っこから吹き飛び、蒔風の姿は見えない。



「欠片」がその場を去ろうと踵を返す。


そのとき


「開翼!!!」


ドッバァ!!


土煙を吹き飛ばし、一対の銀白の翼が展開される。

そして蒔風が立ち上がり、「欠片」に向かって両手を向ける。
「欠片」は再び蒔風に向かって飛び出した

「混闇陣!!」


メギャ!!と音がして、「欠片」が途中で吸い寄せられるように大地に倒れ、目に見えない重力に押し潰されている。


「混闇竜・・・」


更に漆黒の竜を繰り出す蒔風。
さらに動作は止まらない。


「焼き尽くせ、獄炎。押し潰せ、土惺!!混闇の下に混ざり合え!」


混闇竜に獄炎と土惺を投げ込み一つにする。
すると、土惺と獄炎が混ざり合い、マグマのように煮えたぎる竜へと姿を変えた。


「獄惺竜!!焼き押し潰せ!!」


蒔風が混闇陣を解き、「欠片」を蹴り上げる。
そこに獄惺竜の顎が襲い掛かった。


かみ砕かれた部分から身体がひしゃげ、さらに炎が吹き出し、爆発する。

「欠片」のすべてが竜に飲み込まれ、そのまま海に落ちていく。
海水がドンドン蒸発し、水蒸気が立ち上る。



そして爆発が起きた。


獄炎と土惺のエネルギーを持つ竜が爆発し、そこを中心に半径50メートルは陸地になった。
すぐにその場には海水が流れ込み、再び海に変わり、もうどこが中心だったかはわからない。


しかし、中心であった場所から七つの宝石が海中から浮かび上がってきた


蒔風はそれを回収し、アースラに連絡をとり、帰還した。


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「オイオイどうしたんだ?プレシアは捕まえたの?」


蒔風がジュエルシードをジャラジャラと軽く放りながら管制室に入ってくる。

なのはたちは蒔風が帰還したにもかかわらず、そちらの方を見ず、モニターのある光景に絶句していた。


まさに今ちょうどプレシアの研究室が暴かれたところである。
モニターにはプレシアに迫る管理局員と、奥の研究室に踏み込んだ先の映像が流れていた。




そこには大きなカプセルが真ん中に置かれており、その中にいたのは・・・・






「あん?なあなあ、あのカプセルの中にいるのってさ・・・フェイトじゃねえの?」


プレシアが管理局員に殺意と狂気のまなざしを向け、叫んだ


「私のアリ
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