暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜全力全開!!そして謎の影なの〜
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でも、どこまで眺めても、上の見えない、とてもじゃないけど乗り越えられない壁」



空気中に霧散した微細な魔力をかき集め、自らの魔力とし、ありったけを注ぎ込む!!

「これが私の全力全開!!」




「でも、知ってるやつは知ってるんだ。その壁は・・・・」



「スターライト!!!・・・・・」



「乗り越える必要なんかなかったってな。その壁が、どれだけ薄っぺらいものだったのかを知っているんだ」




「ブレイカーーーーーーッッッ!!!」



「だからそんな壁、ぶち壊してやれ。思いっきりぶつかったあとに、分かり合えることだってあるんだからな」



フェイトを砲撃が襲う。
バインドで防御することも出来ず、直撃した。


星の輝きを冠したその砲撃は、フェイトを呑みこみ、下の海に一瞬だけ穴を空け、その着弾点の海水を吹き飛ばした。
砲撃が止み、フェイトが海に落ちるが、なのはがそれを引き上げる。


フェイトを抱えながら飛ぶなのはも、もう体力はそんなになく、フェイトが目を覚ますと、自分で飛べるかを聞き、その手を離す。

二人が二言三言、言葉を交わす。

そしてフェイトが負けを認め、なのはにジュエルシードを八つすべて差し出すために、バルディッシュからそれを取り出した。


その瞬間


あのとき襲ったの紫電が飛来した



「圧水掌!!」


ドババン!


ババァァァ・・・・・



公園から蒔風がそこに圧水掌を叩き込む。


水が紫電ではじけ飛び、一瞬の雨を降らす



「まったく・・・癇癪持ちは嫌われるぜ?プレシアよ」

『舜君!!』

『早く戻れ!なのは!』

蒔風がなのはに戻るように促す。

なのはとフェイトが蒔風たちの方に向かう。
その間も雷は来たが、蒔風が圧水で傘を作り、それを防いだ。


なのはたちが地上に下り、蒔風がなお迫る雷を払い続ける。

「ユーノ!早く転移を!」

「ああ!なのははジュエルシードを確保して!」

フェイトは自分で持っていたが、なのはのものはユーノとアルフの周辺に浮いて置かれていた。
今はそれらすべてがここにある。


「うん!レイジングハートお願、きゃあ!!」

「どうした!!!!」


なのはが悲鳴を上げ、蒔風がそちらを向く。

プレシアによるものではない。
すでに雷はおさまっている。

その方向には、真っ黒な粘土で作ったような、人型の何かが存在していた。


「ユ、ユーノ君。あれ・・・・」

「ッッッ!しまった・・・ジュエルシードを取られた!!」

ユーノとアルフが転移魔法の準備の為に目を離した瞬間、
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