第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜戦う理由がそこにあるの〜
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。正直に話してくれるなら、悪いようにはしない』
クロノがアルフに通信で話しかける。
その言葉は純粋な想いから来ていた。
『・・・・わかったよ。話すよ。代わりに、フェイトを、フェイトを助けてやってくれ・・・・』
「「「当たり前だ」」」
三人の声が揃う。
そしてアルフが話しだす。
フェイトがジュエルシードを集める理由。
それは彼女の母親、プレシア・テスタロッサの指示だった。
プレシアは何らかの目的のためにジュエルシードを集めている。
フェイトは、母親のためと一生懸命に頑張った。
しかし、プレシアはそんなフェイトを見ようともしない。
さらには集まりが悪いと、鎖で吊るし、鞭を打ち、フェイトに仕置きをしていた。
だがいくらなんと言おうとも、アルフから見ればお仕置きとは言うばかりの、ただの虐待。自らの憂さ晴らしにやってるようであった。
そんなフェイトにアルフは何度もこんなことはやめよう、と訴えていた。
だが、フェイトは母さんのためだから、母さんを困らせちゃ駄目だから、と今まで頑張ってきたのだ。
アルフは、そんなフェイトを救うためについにプレシアに牙を剥く。が、返り打ちにあい、ここまで逃げてきたのだそうだ。
「なんでそんな無茶したんだ」
『あんたの言葉さ』
「オレの?」
『あんた言ったろ?主人のために命懸けでってさ。だからあたしはフェイトのために、やっと立ち上がったんだ・・・でも・・・・』
その声が、悔しさにわなわなとふるえていく。
『でも・・なにもできなかった・・・フェイトを守るんだって言っても、結局負けて、フェイトを置き去りにして・・・・今、フェイトは一人ぼっちなんだよ・・・なんで・・・なんであたしは弱いんだ・・・使い魔なのに・・・あの子を・・・守れない・・・』
「守れるさ」
『え?』
「そもそも、お前がこういう行動をとらなきゃ、こっちにゃプレシアの手がかりもなかったんだ。お前の行動が、フェイトを救い出す第一歩になってるって考えれば、お前は十分、フェイトを守れているじゃないか」
『そうか、な・・・・』
「それにな、弱いなら頼れ。管理局は立場上難しいかもしれないが、オレやなのははフェイトを助けるつもりでいるんだからな。頼れる仲間は、おまえの強ささ」
『舜、見くびらないでくれ。管理局だって、彼女を救うために全力を尽くす』
『僕もだ。僕の力は弱いかもしれない・・・でも、この思いは誰にも負けないつもりだ』
「はは。どうだ?あっという間に味方ができたぜ?」
『あ・・・う・・・うっ・・・・』
「世界ってのはさ、確かにクソったれなことがたくさんあるさ。でも、絶望するほど救い
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ