第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜戦う理由がそこにあるの〜
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たのに
フェイトがそれでも頑張る、その理由であるアンタは
睨みつける先にはあの女の部屋がある
『フェイトのことを想うなら、時には主の命にも逆らえよ!!!あらゆる手段を使えよ!!!それが、命懸けってやつだろうがよ!!!』
あのときの・・・蒔風だっけ?
あの少年の言葉を思い出した。
そうだね・・・・
あのときは聞き流したけど、その通りだね・・・・
フェイト、ごめんよ
でも!もうダメだよ!我慢出来ない!
ドォン!!
考えたのは最初の一瞬だけ
あとはこの私の使命のままに!!
吹き飛ばした扉を潜り部屋に入ると、あの女がいた
「あああああ!!」
私はあいつに飛び掛かった。
障壁を張られたけど、関係ないね!
今のあたしは、いつもと違う!!
バキィ!
障壁を破り、胸倉を掴む。
ぶん殴りたい衝動を、言葉に変えて叫んだ。
「あんた!あの子の母親だろう!?あの子が何のために戦ってるのか、知ってんだろ!?あんなに一生懸命な子に、なんであんな事を!!」
フェイトがあんなにまで頑張ってるのはあんたの為なんだよ!
なんであんたはそんなあの子にあんな仕打ちするんだよ!
「自分の為に頑張ってくれている娘に、どうしてあんな事できんだよ!!」
しかし、プレシアはなにも言わない。
ただ、目だけが語っていた。
--クダラナイ--
その瞬間、プレシアの魔法が腹を撃ち抜いた。
「ぐっ、ああああ!!」
部屋の隅まで吹き飛ばされる。
口の中に血の味が広がる。
「全く・・・あの子は使い魔の作り方が下手ね。感情剥き出しじゃないの。それに、あなたわかってるの?私はあの子の母親よ?」
「関係、ないね」
「なに?」
「あたしの主人はあんたじゃない、フェイトさ!フェイトの為なら、あたしは何でもする。そのためならフェイトの母親でも、あんたは私の敵だ!!」
「・・・・はぁ、ダメね。やっぱり、人形が作った使い魔なんて、不完全極まりないわね」
「え?」
「あなた、もういらないわ・・・消えなさい」
(まずい・・・消される!)
思った瞬間、アルフのいた場所が粉々になった。
プレシアの攻撃で部屋の一部が吹き飛び、穴が開く。
そこにはアルフの姿はなかった。
とはいえ、プレシアはアルフを消し去るつもりで攻撃していたので、それがないところで得に疑問を抱くことはなかった。
プレシアはフェイトにアルフは逃げ出したと伝えた。
フェイトは信じてはいなかったが母の言うことに口答えは出来なかった。
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