第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜正義があるのはどこになの?〜
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カラと笑う蒔風。
その蒔風に、三人が同時に頭をド突いた。
「うっディ!?」
「舜君!!言い過ぎだよ!!」
「まったく・・・君を見直したと思ったのに・・・」
「舜は少し過激すぎるよ」
「ふふふ。蒔風くんはね、凄く素晴らしいけど、ロクな人間じゃないんだよ」
「偉そうに自分で言うな!!」
「まぁ・・・その辺にしてくれますか?」
「すみません」
「あい。改めて、すみませんでした。あんなに騒いで」
蒔風だってわかってるのだ。
リンディは最初から不問にするつもりだった。
しかし、艦長という立場上、ポンと許すわけにはいかない。
だからこんな厳しいことを言ってるのだ、と
「いいんですよ、もう。それより、聞きたいことが」
「なんですか?」
「翼人・・・なんですか?」
「・・・・はい」
蒔風の表情が少しだけ堅くなる。
「あれが、翼ですか・・・・・」
リンディが先ほど雷旺砲を撃った蒔風をモニターに映す。
「ん?あれ?そういえば、翼人を知ってるんで?」
「ああうん・・・翼人は、伝説の時代よりも前の時代、アルハザードの歴史でも一番古い部分に書かれたものだ。でも・・・まさか舜が・・・・」
「そこには、ただ一言。[翼人、救世主にして破滅の者]と書かれています」
「その翼人が、君だというならば、君はレアスキルどころかロストロギアだ」
「オレがぁ?」
「あなたは翼人について知ってるのですか?」
「多少は」
「では・・・なぜ?」
「・・・・話さないと、ダメですか?」
「話したくないなら、構いません。ちなみに、この部屋での話は、私たち五人しか聞いてません」
「まいったな・・・そう言われると、嫌なのに話したくなるな・・・・」
蒔風が本当に悲しく、嫌そうな表情をする。
「・・・わかった。話すよ。あれはオレが世界とかそんなの知らなかった時だ・・・・オレの世界に「奴」が来てな。オレを殺そうとしてきた。その時のオレには力がなくて、死にかけの状態にまでボコボコにされた」
「・・・・・・」
「だけど、そこで世界の管理者と名乗る女性から自らの力の扉をあける鍵を渡され、覚醒した。それがこの力だ」
そういって、蒔風が開翼する。
軽くバサバサと翼を揺らして、話を進めた。
「それ以来オレは「奴」を追って、戦っている。翼人の翼は人の想いをそれぞれ司っているらしい」
「ひとの・・・想い?そもそも、翼人にはその・・・管理者がすれば誰でもなれるのか?」
「いや、オレがたまたまそうだっただけだってんでなっただけ」
「それで、舜君の翼には、どんな想いが?」
「人の願いだ」
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