第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜またまた説明なの?〜
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クロノが断られることを前提に会話を進めようとするが、蒔風がそれを粉砕した。
「いいっての。隠す必要はないでしょ。そうだねぇ・・・・」
そして今度は蒔風が説明を始める。
「奴」のこと、世界を回ってること、自分のまわる世界の次元などを
「僕たちの世界よりも高次元を!?」
「そそ」
「信じ・・・・られるか・・・」
「あなたたちはどうなの?信じているの?」
「僕は・・・この話を聞いた時には正直信じていませんでした。なのはが狙われるなんて、突拍子もないし。最主要人物なんて言われてもわかりませんでした。でも」
「でも?」
「今は信じています。舜の言うことのすべてがわかったわけではありませんが、それでも、彼は信じられる人間だと、僕は思います」
「私も、信じてます。私が狙われるって言っても、実感ないけど・・・」
「そう・・・」
「確か時空管理局って、世界間を取り締まる警察みたいなもんなんですよね?」
「そうだが」
「だったら、エリアサーチの機材とかあります?」
「あるが・・・どうするんだ?」
「いえちょっと。借りられるなら、「奴」を探してみようかなって・・・・」
「無理だ。第一、こちらの文字がわからないだろう」
「あ、その心配は大丈夫です。おれ、言葉には強いから」
「どういうことかしら?」
「違う世界をめぐると、当然言語の違う世界もあります。でも、その世界でも活動を迅速に行うために、ある能力があるんです」
「ある能力?」
「全言語同時翻訳です。どんな言葉や文字を見聞きしても、俺の意志ですべて日本語に聞こえるし見えます。その逆のまたしかりです。オレがどんな言語で話そうとも、相手はその人が意識している言語で聞こえます。だから、文字の心配はないんですよ」
「そ、そうなのか・・・しかし、無理だ。いまはジュエルシードの探索に使っている。他のことにはとても・・・」
「ああ、ああ、いいよ。無理言ってんのはこっちだから」
「そう・・・・それでジュエルシードのことですが、このことは私たち、時空管理局が受け持つことになります」
「だから、君たちは元の世界で、元の世界に戻るといい」
「え!?」
「このことを忘れて、元通りの生活に戻るといい」
クロノが優しく言う。
その通りなのだ。
この事件は時空世界に大きく影響を及ぼしかねない事件だ。
民間人であるなのはたちを巻きこめないし、どうこうさせるべき事件でもない。
「でも・・・・」
「なのは・・・」
「ふぅ、正論だな」
「舜君?」
「正論すぎる。確かに、素人が口出しできる事件ではないようだ」
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