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青砥縞花紅彩画
7部分:新清水の場その七
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ことか」
侍三「はい、この目で見ました」
主膳「話は聞いておったがな」
侍三「私もこの目で見るまでは噂だろうと思うていました」
主膳「まさか生きておられたとはな」
侍四「そして小太郎殿は何処だ」
侍三「(左手の方を指して)あの茶屋の中に。姫様と一緒に」
主膳「(それを聞いて血相を変える)姫様とか!?」
侍四「それは厄介なことじゃ」
侍三「その通り、如何致そう」
主膳「(考え込んで)ううむ」
侍四「(はたと思いつき)いっそのこと踏み込みませぬか」
侍三「踏み込むのか」
侍四「左様。とりあえず我等がそういう動きをすれば小太郎殿も驚かれて立ち去られるであろう。そして我等も姫様と御顔を会わせずにすっと去れば姫様も恥をかかれることはござらん。主膳殿、これで如何でしょうか」
主膳「(考えながら)そうじゃのう」
 暫し考えるがやがて決断する。

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