第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜それは怒りの叫びなの〜
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「アリサちゃん怖いわよ?(裏声)」
「(ガシッ)話しなさい」
「はい。・・・その女の子、もしかしたらな、話し合えばわかり合えるかもしれないんだが、なかなか心を開いてくれないんだと」
「何よそれ」
「なのは曰く、とても綺麗で、冷たい目をした女の子」
「・・・・」
「その子を・・・なんとかしてあげたいんだそうだ。でも、どうすればいいのか、わからないんだろーな」
「そんなこと・・・相談してくれれば・・・」
「出会い方が普通じゃなかったんだよ。人には言いにくい状況でな・・・」
「それは・・・」
「悪いが、それに関しては答えられない」
「・・・・わかった」
「だから、なのはを責めないでやってくれ。あいつ、今全力で考えてるんだ。あいつ一人でやらせてやってくれ」
「ほっとけって・・・言うの?」
「いや、アドバイスとかはしてやってくれ・・・にしても・・・」
「な、なによ・・・」
「お前、なのはのこと大好きなんだな」
「な・・・なななな!?うっさい、バカ!」
パーン、という音がした。
顔を真っ赤にして、屋上を飛び出すアリサ。
「面白いやっちゃなー」
「舜くん、ありがとう」
「知りたい、があいつの願いだったからな」
キリっ、とした顔で締めようとする蒔風。
だが頬に残った見事な紅葉が、なんだかすべてを台無しにしていた。
「・・・戻るか」
「うん!」
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「こーのーバカなのは〜〜〜〜」
「ひぁ!ひゃめてアヒサひゃ〜ん」
教室に戻ると、アリサがなのはのほっぺを引っ張ってグニグニしていた。
「悩ん、でんなら、いいな、さいよ!」
「ア、アリヒャちゃん?」
「舜からだいたい聞いたわ。だからよくわかんないけど、あたしはこれ以上聞かない。だけど、言わせてもらうわ!」
「え?」
「そもそも、あたしが遠慮するなんて、らしくなかったわ!!」
「ア・・アリサちゃ・・・」
「友達になっちゃいなさい!」
「え?」
「あたしが言いたいのは、それだけ!!だからもう、ウジウジすんな!!!」
「アリサちゃん・・・・」
「解決、かな?では・・・・」
蒔風がなのはに近づいていき、頭をポカンと叩いた。
「うにっ!な、なに?」
「友達に心配かけさせんなバカ。お前隠し事出来ないんだから、できるだけ頼れ」
「でも・・・」
「無理、か?あの子にも言ったが、それは無能の言葉だぞ?」
「!!」
「あの子に話してって言ったお前が
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