暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜ちょっと言い過ぎなの〜
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「・・・・戦うしか・・・ない」

「そういうことを決め付けないために!話し合いって、必要なんだと思う!」

「話し合うだけじゃ・・・言葉だけじゃ・・・きっと伝わらない」

「言葉にしなきゃ伝わらない思いもあるが?それに、しもしないで勝手に諦めてんじゃねぇぞ、ガキ」

「ガ、ガキ!?」

イラついた声で、さらに蒔風が告げ、少女が驚いた声を上げた。


(あ、ヤバい。俺キてる・・・・)

自らの中の歪みを自覚しながら、その理性は狂気の中にうずもれていく。
蒔風の口は止まらない。

「どうせわかってもらえないと誰が決めた。お前自身じゃねぇか。そりゃ伝わんねぇよ。お前に伝える気がないんだから」

「それは!」

「ヤダは堕落者のセリフ、無理は無能のセリフだ。やろうとすれば出来るくせにこれを言う奴はそういう奴さ」

「ッ!!」

「本当に嫌なら仕方ないし、無理ならしょうがないけど、違うだろ?」

「なにも・・・知らないくせに!!」

「知らないさ。だから話せと言っている」

「舜君・・・ちょっと言い過ぎ・・・」

「・・・・すまん(この程度でよかった、か)」

「ハァッ!」


蒔風がなのはに振り向くと、そのすきに少女がなのはの背後に回り、奇襲してくる。
なのはは空に飛ぶことでそれを逃れる。


「オレを狙うと思ったんだがなぁ」

「私の目的は、ジュエルシードだから」

少女が感情を殺した声で言う。
そしてなのはに向き。

「・・・・・賭けて」

「え?」

少女がなのはに語りかける。

「賭けて。お互いのジュエルシードを、一つずつ」



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森の中ではアルフがユーノを追いかけていた。


「チョロチョロと逃げんじゃないよ!!」

「くっ」

アルフがユーノの真上から落ち、押し潰しにかかる。が・・・・


「逃げるな、か。ではそうしよう」

「な!?ぐぁ!!」

真っ直ぐ落ちてきたアルフの体が横に飛ばされる。
木に上手く足をつけ、着地するアルフ。

ユーノのそばには一人の男が

「オレは獅子。ま、いまんとこは貴女の敵だ。大丈夫か?フェレット君」

「君は?」

「蒔風の使い魔みたいなものさ」

ドガァ!!


その時、空が魔法光に照らされる。
黄色い砲撃と桜色の砲撃がぶつかり合うが、桜色の砲撃がそれを押しやった。

「ふむ。なのはさんの方もなかなかやるな」

「なのは・・・!」

「でも、甘いよ」



砲撃の跡に、少女の姿は無い。

なのはがその姿を探すと・・
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