第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜ちょっと言い過ぎなの〜
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
温泉に入り、晩ご飯を食べて、皆で遊んで。
そんなこんなで夜である。
そして、皆が寝静まった時間。
なのはとユーノは、そんな時間にもかかわらず、布団から抜け出して外に向かっていた。
ジュエルシードの発動を感知したからだ。
「行こう!ユーノ君!」
「うん!」
なのはは私服に着替え宿を飛び出す。
と、高い所から声がしてきた。
「いい月夜だ。そんな夜に散歩とは、優雅だねぇ、なのは」
「!!・・・なんだ、舜君か」
なのはが声のした方に振り向くと、出入り口に備え付けられている屋根の上で、足を組んで蒔風が座っていた。
そこから飛び降りてなのはに聞く。
「ジュエルシード?」
「うん・・・もしかしたら、あの子も」
「二人とも、急ごう。もう動き出してる!」
目的地まで駆ける。
ジュエルシードも気になるが、あの子がいるなら急いだ方がいい。
-------------------------------------------------------
森の中を駆けていると、光の柱が夜を照らす。
その光を見て、なのはは直感した。
「あの子が・・・いる?」
「この前の子かな?」
そんなことを言いながら、開けた場所に抜け出る。
すると、そこには
「あーららー。あらあらあら」
「あ?」
「あぁっ!」
そこにはすでにバリアジャケットを展開したあの時の魔法少女と、赤みがかった髪の女性が、まるで待ってましたと言わんばかりに立っていた。
「子供はいい子でって・・・言わなかったっけか?」
女性の方が小馬鹿にしたようにいってくる。
「ムカ。なのは、この人知ってる?俺は知らない」
「えっと、この人は・・・・」
「なるほど、宿のどっかですれ違った人か。で、関わるなとか警告されたと」
「ナンデワカルノ!?」
「いや、だって今日の行動範囲内だとそれくらいしか思いつかないし」
「ジュエルシードをどうするつもりだ!それは、危険なモノなんだ!」
なのはと蒔風の漫才をよそに、ユーノが叫ぶ。
ジュエルシードの発掘者として、その危険性を知りえる彼だからこそ出せる叫びだった。
「さぁねぇ。答える理由が見当たらないよ」
のらりくらりと言葉を紡ぐ女性。
しかしその目は笑っていない。
「それにさぁ。あたし親切に言ったよねぇ。いい子でないと、ガブッといくよって!」
「なに言ってんだか」
「はぁ?」
「人をいきなり襲撃する子の方がよっぽど悪い子だよ」
「あんた・・・何者だい?管理局の人間・・・じゃないね。魔力も感じられないし・・・雑魚は引っ込んでな」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ