第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜突然の襲来なの?〜
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蒔風くんと恭也で一手手合わせ願うといっただろう」
「彼の動き一つ一つを見ればわかるよ。彼は強い。そこで家での居候の代わりに、一戦やってもらおうというわけさ」
「ま、いいですけどね」
「よし!!で、父さん。体は大丈夫なのか?」
「花畑と河が見えた。二回目だったから戻って来るのに問題はなかった」
そんな会話を終え、二人がさてと、と木刀を構える。
そして戦いが始まり・・・・・終わった。
「早ぁ!!」
「つ・・・強い・・・」
勝負は一瞬だった。
恭也が攻め込み、上段から振り下ろす。
蒔風は上に木刀を放り投げ、その木刀を白刃取りする。
そして動きの止まった恭也の脳天に、先ほど放った木刀が命中したのだ
それだけだった
「オレの呼吸に合わせて飛び込んで、白刃取りだと?・・・・しかも完璧に・・・」
白刃取りというものは言うほど簡単なことではない。
なにせ相手の動きに反応して手を出すのでは遅いのだ。
相手の重心、腕や足の筋肉の動き、視線の先。
その他諸々を観察し、はじめて実行することができるのだ。
「蒔風くんの勝ち!!!」
そうして、恭也と蒔風は別々に風呂に入り、寝床についた。
『ユーノくん・・・』
『うん、彼に話を聞くなら、今だね』
なのはがユーノを抱え、そっと部屋から抜け出し向かう先は蒔風のいる道場。
「来たかい」
「お話・・・聞かせてもらえるよね?」
「おっけーおっけー。なにから話すかね」
そうして蒔風が話し始めた。
to be continued
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