暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
なのは 〜突然の襲来なの?〜
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行機落ちなきゃいいけどなーー」

「旅行!?」

「いいえ、パイロットです」

「二人揃って!?」

「いえ、母はフライトアテンダントです」

「死んだみたいに言うな!!」

「はぁ・・すみません」

「・・・で、こんなところに?」

「家はどうしたの?」

「人生これ、サバイバルだ!!って言われました」

「凄い環境だね・・・」


怒涛の勢いで進む会話。
そもそも、蒔風の両親は異世界にいる。パイロットなど、でまかせもいいところである。

と、そんな会話の中、恭也がある提案をしてきた。


「・・・君、うちに来てみないか?」

「え?」

「最初は君がどんななのか知りたかったけどね・・・さすがにこんな状況を見て黙ってはいられないっての・・・」

「マジすか!!助かります!!あなたは神か!?」

「それほどでもないよ・・・・」

「ま、待ってよお兄ちゃん!!」

「ん?どうしたなのは」


なのはは狼狽している。

そりゃそうだ、昨日までクラスメイトだったのが急に同居人になってしまうのだから。
しかも一般人ではないらしい。

それになのはだって女の子なのだ。
男子が急に来ても困ってしまう。


「???よくわからんが・・・蒔風くん、では来てくれ」

「はいな、ではちゃちゃっと片付けますかね」


そうして蒔風と恭也はテント一式を片付け、先ほど待たせたリムジンに乗せ、三人で高町家に向かった。



家について恭也が事情を説明する。

そこでなのははこんなことを考えていた。

(大丈夫、大丈夫。お父さんもお母さんもそう簡単にオーケーするわけが・・・・)



「うん、いいよ」

「嘘ぉ!?一秒了承!?もっと考えてよ!!」

「はっはっは!!母さんがもっと考える人だったら、なのはみたいな子が生まれるわけないじゃないか!!」

「そ、そうだよね・・・って、それ失礼じゃない?」

「あなたぁ?ちょっとこっちに」

「ん?なんだい?はっはっは・・・・」


二人してどこかに行く高町夫妻。
なのはの反論は、流れで掻き消えてしまった。


「えぇ・・・・」

「ん、なんだ?なのは。彼に公園生活をしろというのかい?」

「う・・・・」


唖然としていると、恭也がなのはにそんなことを言ってくる。
卑怯である。そう言われては言い返せるわけがないだろう。


遠くから聞こえるギャー!という悲鳴を聞きながらの恭也と話し合いの結果、蒔風は家にある道場で寝泊まりすることになった。



「さて、条件通りにしてもらうよ?」

「え?条件?」

「なんだなのは、聞いてなかったのか。
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