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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜”放蕩皇子”の嘆願〜後篇
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自分に嘆願するオリヴァルト皇子の様子を黙って見つめていたエイドスは軽く溜息を吐いて指摘し

「エイドスより前に頭を下げて謝るべき人物だと?」

「当事者であるヨシュアさんの事ですね……」

「あ……」

「ヨシュア…………」

エイドスの指摘にトヴァルが不思議そうな表情をしている中、複雑そうな表情をしているエレナの言葉を聞いたミントは不安そうな表情をし、エステルは辛そうな表情でヨシュアを見つめた。



「……確かにその通りだね。―――自国の安寧を優先し、守るべきハーメルの民達を虐殺した所か”ハーメルの悲劇”を闇に葬った私達エレボニア帝国の事を許してくれとは言わない。だがそれでも謝らせてくれ……――――すまなかった。君やレーヴェ君が望むのならばエレボニアが存続しようが、滅亡しようが父上達にも君とレーヴェ君の前で謝罪をさせるつもりだし、賠償もするつもりだ。」

エイドスの指摘に頷いたオリヴァルト皇子は土下座をした状態でヨシュアを見つめた後再び頭を下げ

「…………頭を上げてください。確かに僕とレーヴェはあの件についてエレボニア帝国政府に対して色々と思う所はありますが……あれが切っ掛けとなって、僕は第2の故郷であるリベールの人々やエステルと出会う事ができ……レーヴェは姉さんとも再会できました。憎しみを抱えたままではお互い幸せになれない事は理解していますし、あの件の首謀者は全員”報い”を受けました。レーヴェはわかりませんが……僕はエレボニア帝国政府や皇家の方々を恨むつもりはありませんし、故郷であったエレボニアもかつてのように平和を保ち続けて欲しいと今でも思っています。」

「ヨシュア……」

「ヨシュア君…………―――ありがとう。」

ヨシュアの答えを聞いたエステルは明るい表情をし、オリヴァルト皇子は感謝の言葉を述べ

「………それで。オリヴァルト皇子の依頼はどうするのかしら、エイドス?」

フィーナは静かな表情でエイドスを見つめて問いかけた。



「…………いくつか条件があります。その条件を全て呑むのであれば、”ハーメルの悲劇”を公表後”空の女神”としてリベール同様エレボニアの事をフォローする発言を公言致しましょう。」

「条件だと?」

エイドスの答えにトヴァルは眉を顰めた。

「一つ目は”ハーメルの悲劇”によって亡くなった”ハーメル”の民達全員分のお墓をハーメル村跡に建て、エレボニア皇家と政府の方々は今後永遠に毎年彼らのお墓参りをしてあげて下さい。特にエレボニアの”皇”はその日は必ず出席するようにしてください。それとお墓は慰霊碑等ではなく、個人のお墓にしてあげて下さい。」

「エイドスさん…………」

「……承知した。その日は毎年国を挙げて、”ハーメル”の民達に対する
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