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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜”放蕩皇子”の嘆願〜前篇
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「今の状況ですと、内戦終結の件かメンフィルとの件のどちらかについてでしょうね。」
「エ、エステル。オリビエさんも忙しい中わざわざ僕達を訊ねて来たんだから、そんなに邪険にしなくてもいいんじゃないかな?」
二人の姿を確認したミントは目を丸くし、嫌そうな表情でオリヴァルト皇子を見つめるエステルの言葉を聞いたフェミリンスは真剣な表情で推測し、ヨシュアは冷や汗をかきながらエステルに指摘した。
「ハハ、どちらでもないし、今日はエステル君達じゃなくて別の人物に用があるから、そう警戒しないてくれたまえ。それより……―――3人共、久しぶりだね。また会う機会が訪れるとは思わなかったよ。」
エステルとフェミリンスの言葉を聞いたオリヴァルト皇子は苦笑しながら答えた後懐かしそうな表情でアドル達を見回し
「久しぶり、オリビエさん。」
「フフ、私達もまたこのような機会が訪れるとは思いませんでした。」
「内戦の影響で行方不明と聞いていましたが、元気そうで何よりです。」
かつての仲間との再会にアドル達は懐かしそうな様子でオリヴァルト皇子を見つめながら軽い挨拶をした。
「フッ、みんな元気そうで何よりだよ。そう言えばナユタ君達の姿が見えないが……」
「ナユタ君達は今アネラスさんと一緒に泊まりの仕事をしていて、今夜はセントアークに戻って来ないわよ。」
「そうか…………少し残念だな。それで……挨拶が遅れたが、貴方がアドル君達の娘でもあるかの”空の女神”なのだろうか?」
「違います♪お父様達の娘である事は否定しませんが、私は”空の女神”と名前が似ているだけの”ただの新妻”のエイドス・クリスティンです♪貴方は確かお母様が持っていた写真に写っていたお母様達が”影の国”で出会った仲間の方―――皇子でありながら”演奏家”を名乗るオリビエ・レンハイムさんでしたっけ?」
オリヴァルト皇子の問いかけに笑顔で答えてエステル達を脱力させたエイドスはオリヴァルト皇子を見つめ
「フッ、その通り。エレボニア皇子という姿は世を欺く仮の姿。ボクの真の姿は漂泊の詩人にして不世出の天才演奏家であり、そして愛の伝導師たるオリビエ・レンハイムさ♪」
対するオリヴァルト皇子は髪をかきあげて笑顔で答えてエステル達を再び脱力させた。
「こ、このスチャラカ演奏家は……!」
「ア、アハハ……エイドスさんのあの自己紹介を普通に受け止めて、それどころかエイドスさんみたいな自己紹介をするなんて、さすがはオリビエさんだよね……」
「……私達は出合わせてはいけない二人を出合わせてしまったのかもしれませんわね。」
「あー……その意見には俺も同意だ。」
「フェ、フェミリンス。それ、冗談になっていないよ?」
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