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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第28話
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いというわけでは。」
「わたくし達もナイトハルト少佐のように、フード姿の殿方の”奇妙な導き”によって双龍橋を越えてガレリア要塞跡に向かう事ができたのです。」
「怪しさ満点ね。」
マキアスとセレーネはそれぞれ戸惑いの表情で答え、セリーヌはジト目になって答えた。
「ふうん……?ちょっと気になるわね。」
「……あくまで推測になりますが、皆さんにとっては”敵”ではないと思われますわ。」
「確かにそうだね。話を聞く限り、我々の手助けを陰ながらしているから貴族連合の手の者ではないだろう。」
眉を顰めているサラ教官の言葉にはシグルーンの推測にパントは頷いた。
「ふむ―――まあとりあえずはいいだろう。今後、この双龍橋は第四機甲師団が管理する。後の事は我らに任せておぬしたちは出発するがいい。そうだ、補給の為にケルディックに寄った方がいいと思うぞ。確かおぬしらもメンフィル帝国領内での活動の許可は降りているのであろう?」
「父さん……うん。」
「物資も不足しているのでそうしようと思います。」
クレイグ中将の言葉にエリオットとトワはそれぞれ頷いた。
「今回は結果的に、正規軍と連携する形にはなったが……それでも、お前達が”第三の風”として活動するのは意義があることだと思う。陰ながら応援させてもらうぞ。」
「少佐……ありがとうございます。」
「フフ、お互い頑張りましょう。フィオナさん、またね。」
「ええ……!皆さんもお気をつけて!」
こうして――――リィン達は双龍橋を後にした。そしてそのままメンフィル帝国領であるケルディックの町に立ち寄ることになり―――物資の補給がてら町の様子などを確かめる事にしたのだった。
フィオナがリィン達”紅き翼”に救出され、双龍橋が正規軍に占領された日の夜、内戦終結に向けて西部で活動をしていたオリヴァルト皇子はある人物と接触する為にトヴァルと共にセントアーク市の遊撃士協会の支部を訪れていた。
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