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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜”力の差”〜
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すし、私も”本気”になった兄様には足元にも及ばないでしょうね。」

「……じゃあ嬢ちゃんはあの時のリィンは無意識で手加減して俺と戦ったって言いたいのか……!?」

「あくまで推測ですが。この際ハッキリ言わせてもらいますが貴方は神々や魔神の”力”を軽く見過ぎています。彼らはその気になれば単独で国を滅ぼせる程の”力”を持っているのですから。そんな存在に”起動者”がいなければ戦う事もできない”騎神”――――人形兵器が敵うと思っているのですか?」

「オルディーネを人形兵器なんかと比べんじゃねぇ!それに俺はベルフェゴール達の事も軽く見ていねぇぞ!?以前オルディーネを操縦した状態で奴等に負けたんだからな……!」

「そのベルフェゴール様達が”本気”でなかった事に気付いていない時点で、軽く見過ぎている証拠です。」

「何だと!?それはどういう意味だ!?」

エリゼの口から語られた驚愕の真相にクロウは信じられない表情でエリゼを見つめて問いかけた。


「逆に聞かせて頂きますが確か貴方も”ガレリア要塞”での”特別実習”でエヴリーヌ様とベルフェゴール様―――”魔神”の”力”の一端をその目に焼き付けましたよね?」

「………あ………………」

エリゼに指摘されたクロウはかつてベルフェゴールとエヴリーヌが生身でエレボニア帝国軍の最新兵器を圧倒し、最後は塵も残さず消し飛ばした事を思い出した後身体を震わせ始めた。

「……つまり、あれか?あの時のベルフェゴール達もそうだが、パンダグリュエルでのリィンも俺を殺さないように手加減をしていたって事か……!?」

「”裏切り者”の貴方を生かしたベルフェゴール様達の意図はわかりませんが、兄様はそうでしょうね。」

「……………………まれ。」

「貴方はかつてユミルで兄様にこう言いましたよね?『これが現時点での明確な”力の差”ってヤツだ。半端な修羅場をいくら潜ろうが簡単には埋まらないくらいのな。』、と。その言葉、そっくりそのままお返しします。メンフィル帝国の”力”の前では、貴方が経験した修羅場等、”半端”にすらならなく、今後どれだけの修羅場を潜り抜けようとメンフィルとの”力の差”は”永遠に埋まりません”。そして”神”とも戦って勝利し、”世界の理”に挑み続けているメンフィルの逆鱗に無謀にも触れた”結果”が断腸の思いで内戦の最中で仲間である”帝国解放戦線”の幹部やメンバーを見捨ててエレボニアを離れ、クロスベルに落ち延びた”修羅にも理にも到れない半端者の貴方”です。」

「黙りやがれぇぇぇぇ――――ッ!!」

エリゼの言葉に怒り心頭になったクロウは全身に膨大な闘気や怒気を纏って武器を構えた!



「そんなにもメンフィルの事を自慢して俺をコケにするんだったら、まずは”剣聖”であるお前
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