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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
外伝〜”力の差”〜
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ウだったが、武器越しに伝わる凄まじい衝撃によって何度も地面にバウンドしながら吹っ飛ばされた!
「そこですっ!ダークマター!!」
「うおおおおおおっ!?」
クロウを吹っ飛ばしたエリゼは駆動を終えたオーブメントでアーツを発動してクロウを重力によって封じ込め
「魔力集束――――」
更に片手に電撃が迸る程の凄まじい魔力を球体状に集束させ、それをクロウへと解き放った!
「爆散せよ――――アウエラの導き!!」
「グアアアアアアアア―――――ッ!?」
動きを封じ込められた状態のクロウは為す術もなくエリゼが放った高火力の魔術を受けてしまい、再び吹っ飛ばされた!
「ゴホッ、ゴホッ!?クソッ………タレ……!下手したら”鬼の力”を解放したリィンよりも上じゃねえのか……!?幾ら”剣聖”とはいえ経験した修羅場は俺どころかリィン達よりも少ないのに、何でこんなにも実戦慣れしていやがるんだ……!?」
咳き込みながら口から血を吐いた後全身ボロボロの状態で武器を支えに立ち上がったクロウは忌々しそうな様子でエリゼを睨み
「―――私を鍛えて頂いた方達―――カシウス准将やエクリア様を始めとした方々は”人”として”最強”の部類か、”人”を超えた存在―――”超越者”です。”最強”や”超越者”との修練による経験に対して、”人”の身で挑む”試練”を一人で超えられた経験”如き”が敵うと思っているのですか?」
「ハッ、随分と上から目線で言ってくれるじゃねえか……!」
エリゼの答えを聞くと怒りの表情になった。
「私は事実を言ったまでです。その証拠に貴方はかつて”V”を始めとした”帝国解放戦線”のメンバーにザクセン鉄鉱山を占領させましたが……その時に兄様達とルクセンベール卿を分断させたと聞いています。プリネ様達同様リウイ陛下を始めとしたメンフィルが誇る”英雄”や猛者達に鍛え上げられ、更に”リベールの異変”という国家の危機に関わる程の大事件を解決した事で貴方が経験した修羅場とは比べものにならない程の修羅場を潜って来たルクセンベール卿が兄様達といれば、”V”もそうですが自分でも太刀打ちできないと判断したからではないのですか?」
「…………ッ……!」
しかしエリゼに図星を突かれると反論もせずに唇を噛みしめてエリゼを睨み
「それにこれはあくまで私の推測ですが”鬼の力”を解放した兄様も手加減をして、貴方と剣を交えたと思っています。」
「何だと!?見てもいねぇのに、そんなふざけた事をぬかすな!」
エリゼの推測を聞くと怒りの表情で反論した。
「見ていなくてもわかります。兄様はベルフェゴール様達――――”超越者”達の力をその身に宿しているのですから。兄様がその気になれば貴方如き”瞬殺”できるはずで
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