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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第2部〜真の強者達の”力”〜 第26話
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皇女を誘拐し、更には再びユミルを襲撃してユミルに手を出さない代わりにパンダグリュエルに来るように脅迫して誘導したのですから、”今更”かと思いますが。」
「……確かにその通りね。でも一つ疑問があるわ。クロイツェン州の首都であるバリアハートがメンフィルに占領され、クロイツェン領邦軍にとっての”主”にあたるアルバレア公爵が拘束された以上、クロイツェン領邦軍に正規軍と戦う理由なんてあるのかしら?」
静かな表情で呟いたシグルーンの言葉をサラ教官は頷いた後考え込んだ。
「……その事についてだが。恐らくは補給どころか援軍も期待できない上、更にケルディックがメンフィル領であるから結果的に籠城する事になった為、彼らは最後の”賭け”に出たのだろうね。」
「”賭け”ですか……?」
パントの話を聞いたジョルジュは不思議そうな表情で首を傾げ
「―――”第四機甲師団”を撃破、もしくは降伏させたという”手柄”をたてて、”貴族連合”に救援を求める為だと思われますわ。」
「クロイツェン州の統括領主であったアルバレア公爵がメンフィルに拘束され、更に首都であるバリアハートが抑えられた事によって、クロイツェン領邦軍は補給や兵達の指揮系統等様々な面で混乱しているとの事ですが……特に”双龍橋”はメンフィル領と正規軍の陣地に挟まれる事となった為、実質孤立無援の状態になっているとの事です。」
「あ…………」
(……理解不能です。例えできたとしても、今の状況で貴族連合が援軍に来るとは思えません。)
「諦めの悪い愚か者共が…………自分達の敗北を悟っているのならばメンフィルか正規軍、素直にどちらかに降伏すればいいものを……」
シグルーンとルイーズの推測を聞いたリィンは辛そうな表情をし、アルティナは呆れた表情をし、ユーシスは厳しい表情をした。
「ユーシス……」
ユーシスの様子をガイウスは心配そうな表情で見つめ
「で、でも……姉さんを人質にしても父さんは絶対に降伏しないと思う。どんなに辛くても、絶対に……軍人としての決断をするはず……このままじゃ……」
エリオットは不安そうな表情で推測した。
「ああ……フィオナさんの身が危ない。―――みんな。俺達で何とかしてみよう。」
「え……」
「ええ……そうね。」
「はい……いくら戦争とはいえ、このようなことは許されません。」
「相手に勝つために民間人にまで危害を加えるなんて間違っていますわ……!」
リィンの言葉にエリオットが呆けている中、アリサやエマ、セレーネは頷き
「クロイツェン領邦軍の主であった”アルバレア公爵家”の者として……奴等の愚行を何としても止めてみせよう。」
ユーシスは決意の表情で言った。
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