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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第23話
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オリヴァルト皇子に指摘したパントの話を聞いたレンの指摘にシグルーンは苦笑しながら同意し
「ええっ!?メンフィル帝国政府の元”宰相”!?」
「政治的立場で言えばリウイ陛下達に次ぐとんでもない大物じゃないか!?」
レンの話を聞いたエリオットとマキアスは信じられない表情で声を上げた。
「エレボニアで言ったら”鉄血宰相”と同じ存在だね。」
「アハハ、オジサンとのギャップがありすぎて、とても元宰相には見えないよね〜。」
「ミ、ミリアムちゃん!パント卿に失礼ですよ!?」
フィーは目を丸くしてパントを見つめ、無邪気な笑みを浮かべるミリアムの言葉を聞いたクレア大尉は慌て
「ちなみにパント卿は戦時になれば”総参謀”として、リウイ陛下達に様々な軍略を提案し、メンフィル軍を勝利に導き続けて来た事でメンフィル一の智将として称えられている方です。……兄様もパント卿の事を耳にした事はありませんか?」
「ああ。知略に長けているだけでなく、剣術も修め、更に魔術に関してはペテレーネ神官長に次ぐ実力を持っているとの話も聞いた事がある。」
説明を捕捉したエリゼに視線を向けられたリィンは静かな表情で答えた。
「ええっ!?感じる
霊力
(
マナ
)
からして相当な術者である事は察していましたが、剣術も修められているのですか!?」
「ハハ、そちらの”光の剣匠”と称えられている御仁程ではないよ。私の専門は魔術だからね。」
リィンの説明にエマが驚いている中パントは苦笑しながら答え
「そして私はパント様をお守りする為に、戦場では常にパント様の傍で弓矢でお守りしていますわ。」
「こ、侯爵夫人が夫を守る為に自ら戦場に立っているのですか……」
「ホント、色々な意味で”規格外”ね、メンフィルって。」
「侯爵夫人程の高貴な方もそうですが、侯爵が戦場に立つ事なんて、普通は考えられませんものね……」
ルイーズの説明を聞いたセドリック皇太子は信じられない表情をし、サラ教官は疲れた表情で呟き、アリサは苦笑しながら答えた。
「剣術と魔術、両方とも修めている上”総参謀”……色々な意味でルーファスさんと似ている人だな。」
「………………(兄上……)」
静かな表情で呟いたガイウスの言葉を聞いたユーシスは辛そうな表情をした。
「―――話を戻そう。”D∴G教団”の存在はメンフィル帝国にとっても他人事ではないからね。―――その為”戦争回避条約”の猶予期間を伸ばす事をリウイ陛下は先程決められた。」
「ほ、本当ですか!?」
「それでどのくらい伸ばして貰えるのでしょうか……?」
パントの話を聞いたトワは明るい表情をし、セレーネは期待が籠った表情でパントを見つめた。
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