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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第23話
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戦争回避条約”によって設けられた猶予期間を少しでも伸ばして頂く事はできないでしょうか?」

「に、兄様……?」

「ぼ、僕達であのヨアヒムとか言う亡霊を討ち取るのか!?しかもその”D∴G教団”って言う所は悪魔を従えているって話だろう!?」

「フン、相手はたかが一人の上、こっちには亡霊や悪魔に対して有効な武器もある。わざわざ軍に頼らなくても俺達でも可能なのに何故怖じ気つく必要がある。」

「ん。内戦を終結させる事と比べれば、達成できる確率は各段に上昇する。」

レンを見つめて問いかけるリィンをエリスは戸惑いの表情で見つめ、マキアスが驚いている中、ユーシスは鼻を鳴らして呟き、フィーは静かな表情で同意した。



「それもあるけど、そう言った事を解決する事こそが”第三の風”である俺達の役目なんじゃないか?」

「あ……………」

「………確かにリィン君の言う通りだね。」

「うん……!」

「オレ達だからこそ解決できる事という事だな。」

「はい……!今のわたくし達ならできますわ……!」

リィンの話を聞いたアリサは呆け、静かな笑みを浮かべるジョルジュの言葉にトワは嬉しそうな表情で頷き、ガイウスとセレーネは口元に笑みを浮かべ

「というか要求するなら猶予期間を伸ばす事じゃなくて、絶対にメンフィルとクロスベルがエレボニアに攻めて来ないように要求した方がいいんじゃないの?」

「セ、セリーヌ。」

セリーヌの指摘を聞いたエマは冷や汗をかいた。



「本音を言えばそうしたいけど、幾ら何でもそれだけの理由では戦争を止めるには不十分だ。レン姫、1日でも構いませんのでどうか戦争回避条約によって設けられる猶予期間を伸ばして頂けないでしょうか?お願いします……!」

「…………今パパに相談するから、少しの間だけ席を外させてもらうわ。」

リィンに嘆願されたレンは考え込んだ後通信機を取りだして部屋から退出した。レンを待っていたリィン達だったが、1時間経ってもレンは戻って来なかった。



〜1時間後〜



「遅いわよね、レン姫……出て行ってからもう1時間は経っているわよ?」

「さすがに”D∴G教団”となると、メンフィルにとっても他人事ではありませんから、話が長引いているかもしれませんわね。」

不安そうな表情をしているアリサにシャロンは自身の推測を口にし

「……しかしまさか外道の集団共の存在でエレボニアが存続できる可能性を高める事ができるかもしれない事になるとはな……」

「ちょっと複雑だよね……」

重々しい様子を纏って呟いたラウラに続くようにエリオットは複雑そうな表情で答えた。



「―――エリス、今の内に貴女も協力する件を教えたらどうかしら?
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