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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第22話
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退する事が決定し、挙句の果てには”ハーメルの悲劇”を隠蔽していた事……これらの件を考えればエレボニアにもはや”帝国”を名乗る資格等ありませんわ。」
オリヴァルト皇子の問いかけにアルフィン皇女は静かな表情で答え
「アルフィン…………」
「殿下…………」
「「………………」
アルフィン皇女の答えを聞いたセドリック皇太子とレーグニッツ知事は複雑そうな表情をし、アルゼイド子爵とユーゲント三世は目を伏せて黙り込んでいた。
「娘があんな事を言っているけど、父親であり、この場で決定権がある肝心の皇帝の意見はどうなのかしらねぇ?」
レンは意味ありげに笑みを浮かべてユーゲント三世を見つめ
「あ…………」
レンの問いかけを聞いたアルフィン皇女は辛そうな表情でユーゲント三世を見つめた。
「……アルフィンの言う通りだ。ただ”帝国”の名を捨てるだけで、少しでも領地が戻ってくるのであればこちらも望む所。それに”ハーメルの悲劇”を隠蔽した責任も取る必要がある。―――よく決心し、私より早くそれを口にしてくれた、アルフィン。」
「少し見ない内に成長しましたね……」
「お父様……お母様………」
ユーゲント三世とプリシラ皇妃に微笑まれたアルフィン皇女は目を丸くし
「…………―――それで?更に”救済条約”の内容も一つ放棄するって言っていたけど、どれを放棄するのかしら?」
真剣な表情でアルフィン皇女を見つめていたレンは話を続けて問いかけた。
「それはリィンさんとわたくしの間に産まれた子供の”皇位継承権”を”アルノール家”が望まない限り、存在しないとされる件ですわ!」
「で、殿下!?一体何を………!?」
アルフィン皇女の申し出を聞いたリィンは驚き
「……リィンさんは将来はシュバルツァー家の跡を継ぎ、クロイツェン州を治める方。―――つまり広い意味で言えばメンフィル帝国の役人です。その役人の子供が他国の”皇位継承権”を持っている事は、メンフィルにとっても”利”となると思いますわ。」
「へえ…………中々目の付け所がいいわね。―――でもそれがエレボニアにとってとんでもない爆弾に発展する可能性がある事は理解しているのかしら?」
アルフィン皇女の答えを聞いたレンは感心した後、不敵な笑みを浮かべて問いかけた。
「ば、爆弾に発展する可能性ってどういう事ですか!?」
「アルフィン殿下はエレボニアの皇族なのですから、その子供に皇位継承権はあって当然だと思うのですが……」
レンの問いかけを聞いたアリサは血相を変え、エリオットは不安そうな表情をし
「……”皇位継承者”争いが起きる可能性がある事をレン姫は指摘しているのだと思いますわ。」
「その通りよ
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