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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第22話
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名の元にユーシス・アルバレアが自身に課せられた”妥協案”を呑む代わりに、エレボニアによる”蒼の深淵”ヴィータ・クロチルダの引き渡しが不可能だった場合、その件についてはメンフィルは責めない事をこの場で確約します。――――ここまで言えば満足かしら?」
「ありがとうございます……!レン姫の寛大なお心に心から感謝致します……!」
「でしたらレン姫!わたくしもユーシスさん同様わたくしの事を示した”妥協案”を実行しますので、”戦争回避条約”の条約内容の緩和をお願いします!」
「ア、アルフィン!?」
「姫様……」
ユーシスがレンに感謝の言葉を述べるとアルフィン皇女が申し出、アルフィン皇女の申し出を聞いたセドリック皇太子は驚き、エリスは心配そうな表情をした。
「うふふ、まさかアルフィン皇女も申し出るなんてね。それでアルフィン皇女は何が望みなのかしら?」
「その……可能ならば”第2項”によってメンフィルにエレボニアの領地を贈与する事になっていますが………少しでも構いませんので、緩和――――エレボニアがメンフィルに贈与する予定であった領地を返還してください……!」
「ハア……さすがにそれだと対価になっていないわよ?”救済条約”によって既に4つの条約内容が消滅して、更に一つの条約内容が緩和される事が決まっているのだから。」
アルフィン皇女の嘆願を聞いたレンは呆れた表情で溜息を吐いた後指摘した。
「―――でしたら”救済条約”によって消滅する条約内容の一つを放棄し、更に”救済条約”の条約内容の一つも放棄しますわ!それならば対価になるかと思いますわ!」
「ええっ!?」
「ア、アルフィン!?一体何を……!」
「”救済条約”によって消滅する条約内容を放棄して更に”救済条約”の内容も放棄するって……!」
「”戦争回避条約”の第3、4、9、10項のどれかを実行するという事になる上、”救済条約”の条約内容のどれかも消滅するという事だろうね……」
アルフィン皇女の話を聞いたセドリック皇太子とプリシラ皇妃は驚き、トワは表情を青褪めさせ、ジョルジュは重々しい様子を纏って呟いた。
「うふふ、”そう来る”とはね。少しは交渉事に関してわかってきたじゃない♪それで”救済条約”で消滅するはずだった戦争回避条約のどれを実行して、”救済条約”のどれを消滅させるのかしら?」
「まず”戦争回避条約”の件ですが、”第9項”を実行致しますわ!」
「”第9項”というと……エレボニアが”帝国”の名を捨てる件か。アルフィン、理由を聞いてもいいかい?」
「”帝国”の名を捨てるだけでエレボニアの領地が返還されるのであれば、安いものだと思っています。それに今回の内戦とメンフィル、クロスベルとの戦争によって衰
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