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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜 戦争回避成功ルート
第22話
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え〜〜っ!?あの”結社”が逃げたの!?」
「ね、姉さん達が”貴族連合”と手を切ったというのは本当なのでしょうか!?」
笑顔を浮かべるレンの口から語られた驚愕の事実を聞いたオリヴァルト皇子は絶句し、エリオットとサラ教官、ミリアムは驚きの表情で声をあげ、エマは信じられない表情で尋ねた。
「ええ。ラマール領邦軍に紛れ込んでいるメンフィルの諜報員の報告では今回のメンフィルの襲撃によって受けた大損害をカイエン公から責められて、それが切っ掛けで口論になってカイエン公と仲違いしてね。更にユーゲント皇帝達がオリヴァルト皇子達に奪還された事や”黄金の羅刹”が降伏した件を知るとその場で”結社”は”貴族連合”と手を切る事を宣言して転移魔術で去ったそうよ?」
「おいおいおい……!”結社”まで手を引くとか、一体どうなっているんだ!?”リベールの異変”の件を考えると、連中はどんな事があっても”計画”とやらの成就を重視しているんだぞ!?」
「……恐らくは今の貴族連合の状況ではその”計画”の成就すらも不可能であると判断したのかと思われますわ。加えて”リベールの異変”の時と違い、”計画”の途中であるにも関わらず既に”結社”の被害は甚大な事になっています。”執行者”―――それも”結社最強”と恐れられている”劫炎”の死亡という損失は”結社”にとって相当な痛手です。これ以上貴族連合に協力すれば、自分達の命も危険と判断しての事かもしれませんわね。」
「…………引っ掻き回すだけ引っ掻き回しておいて、自分達が不利になったら後始末もしないで逃げ去るなんて、ヴィータらしいわね。」
「この内戦でもう姉さんと会えないのかしら……?」
レンの説明を聞いて信じられない思いでいるトヴァルにシャロンは静かな表情で説明し、セリーヌは呆れた表情で呟き、エマは複雑そうな表情をしていた。
「ちょ、ちょっと待ってください!クロチルダさんが”貴族連合”と手を切ったという事はまさかクロウもですか!?」
「あ…………」
「そう言えばクロチルダさんはクロウさんを導いた”魔女”ですものね……」
リィンの質問を聞いたアリサは不安そうな表情をし、セレーネは辛そうな表情で呟き
「ええ。”蒼の深淵”の転移魔術によってその場から消えたとの事よ。ちなみに自分の手で内戦を終結させたいみたいな発言をしていたそうだけど、”蒼の深淵”に諭されて断腸の思いで”貴族連合”から手を切る事を決めたらしいわよ?」
「そんな……!あの時俺の前で口にした”勝負”も逃げたら、俺との”約束”すらも果たせないぞ、クロウ…………ッ!」
「リィンさん……」
「兄様……」
「フン……自分達の状況が不利になったからと言って尻尾を巻いて逃げるとは。まさか奴がそんな情けない
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