第77話
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、兄さん…………」
そしてチェスターは満足気な笑みを浮かべて光と共に消滅した。
「…………………」
チェスターが消滅した場所をエレナはその場で見つめ続け
「エレナさん………」
「エレナ…………」
エレナの様子をフィーナとアドルは心配そうな表情で見守っていた。
「………心配してくれてありがとうございます。私は独りじゃないんですから。」
するとエレナはアドル達に振り返って明るい笑顔を見せた。
「……ああ。………行こうか。あの階段を登れば屋上だ。きっとそこに”守護者”がいるだろう。」
「ええ………行きましょう!」
自分の言葉を聞いて頷いたアドルの提案にエレナは力強く頷いた。その後ケビン達は階段を登った。すると階段を登った先は予想外の風景だった。
〜???〜
「えっ!?」
「なっ………!」
階段を登り、周囲の景色を見たエレナとアドルは驚き
「………こ、ここは………!」
フィーナは信じられない表情をした。
「?3人共、どないしたん?」
3人の様子を見たケビンは不思議そうな表情で尋ねた。
「それが……ここは私達が知っているバレスタイン城の場所じゃないんです。」
「ああ。本当なら屋上になっているんだけど………」
「!!虚の王都にあった”封印区画”のように空間が歪んでいるっちゅうわけやな……!」
「………それはちと厄介だな………ここに来るまでの仕掛けは内容を知っていた2人がいたから助かったが、ここからはそれが通じないという事か………」
エレナとアドルの答えを聞いたケビンは驚いた後真剣な表情になり、ジンは考え込んだ。
「うふふ、そうかしら?」
「え……」
「どういう事だい?」
しかしその時不意に笑い始めたレンの言葉を聞いたエレナは驚き、アドルはレンに視線を向けて尋ねた。
「……冒険家のお兄さんの恋人はここを知っている様子よ?」
そして尋ねられたレンはフィーナに意味ありげな表情で視線を向けた。
「………それは本当かい、フィーナ?」
レンに続くようにフィーナに視線を向けたアドルは尋ねた。
「………はい。遥か昔、まだ”ダームの塔”と命名されていなかった頃の”塔”の最上階層――”魔核の領域”です。」
「なっ!?……………なるほど………ここからが本当の意味での僕と君の”試練”という訳か………」
そしてフィーナの答えを聞いたアドルは驚いた後、静かに呟いて納得した後、ケビン達に提案した。
「一旦拠点に戻ってメンバーの編成をし直そう。ここからは僕も知らない未知の領域だ。フィーナが知っているとはいえ、フィーナに先行させるのは危険だ。」
「せやな。ここに来る
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