第77話
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アドルはアークストライクの強化Sクラフト――――ソルストライクを放った!2人の奥義が同時にぶつかりあった際、すざましい大爆発が連鎖して起こった!そして煙が晴れるとそこには………!
「フッ…………」
戦闘不能になっていながらも満足げな笑みを浮かべたチェスターが地面に膝をついており
「ハア……ハア………グッ!?………」
時折痛む身体を耐えながらもアドルは地面を立っていた!そして透明な障壁は消滅した。
「兄さん、アドルさん………!」
それを見たエレナは2人に駆け寄り
「お疲れ様です、アドルさん。今、回復しますね。」
「ありがとう、フィーナ。」
フィーナはアドルに近づいて治癒魔術をかけ始めた。そして身体全体が光り始めたチェスターはエレナの肩を借りて立ち上がった。
「………さすがだな、アドル………」
「君もね、チェスター。正直、かなり危なかったよ………」
チェスターの称賛の言葉を聞いたアドルは苦笑しながらチェスターを見つめた。そしてチェスターは自分に肩を貸しているエレナに視線を向けた。
「…………すまなかったな、エレナ………お前を独りにして……………」
「……………ううん、いいの………今でもちょっぴり恨んでいるけど………同時にやっぱり私にとって大切な家族だと思ったわ………私に未来への道を教えてくれたんだから…………」
「………………そうか………」
エレナの言葉を聞いたチェスターは静かな笑みを浮かべた後エレナをアドルに押し付けるようにエレナを押した。
「っと。」
エレナを押し付けられアドルはエレナを抱き留め
「に、兄さん?」
抱き留められたエレナは戸惑った表情でチェスターを見つめた。
「エレナ………もうお前には俺は必要ない……今、お前に…………お前の幸せに必要なのはお前が選んだ男だ。………これからはアドルと共に幸せに生きろ………」
「………兄さん………」
「それと………大人になって、綺麗になったな………兄として誇らしいぞ………こんな形とはいえ……成長したお前に会えてよかった………」
「私も……!」
チェスターに微笑まれたエレナは一筋の涙を流して、チェスターに微笑んだ。そしてチェスターの身体は強く光り出した。
「あ………」
「…………”役目”を終えたドギ達のように君も消えるのか………」
その様子に気づいたエレナは声を上げ、アドルは辛そうな表情でチェスターを見つめた。
「ああ。これでようやく安らかに眠れる……………それに最後にエレナとも会えた………もう、俺に悔いはない………エレナの事を頼む、アドル。………エレナ、幸せにな……………」
「………わかった。」
「……さよなら
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