第74話
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「くっそ〜!次は絶対負けないからな!」
「あ、あはは………」
エルクは悔しがりながらティータに視線を向け、視線を向けられたティータは苦笑し
「フフ、いい経験や出会いをさせてもらったわ。ありがとう。」
「そんな………お礼を言うのは私の方もですよ。ありがとうございました。」
アイシャは微笑みながらクローゼを見つめ、見つめられたクローゼも微笑みで返した。
「やれやれ…………この中で一番損しているのは俺じゃねえか………2人共酷いじゃねえか………俺とアドルの戦いに水を差して………」
一方ドギは疲れた表情でフィーナとエレナを見回した後溜息を吐いた。
「フフ………ごめんなさい、ドギさん。」
「私も少しは悪いと思っているけど、それはこれからの冒険で何度もやればいいじゃない。その時は2人を見守ってあげるわ。」
ドギの言葉を聞いたフィーナとエレナはそれぞれ微笑んだ。そしてドギ達の身体は光りだした。
「お疲れ様、ドギ。それにみんなも。こんな形でだけど、また会えて嬉しかったよ。」
ドギ達の様子を見たアドルはドギ達を見回して笑顔で言った。
「それは私達の台詞ですよ、アドルさん。」
「アドル兄ちゃんにまた会えて、嬉しかったぜ!」
「フン、あんたの剣………またこの斧槍で確かめさせてもらう………その日まで腕を鈍らせんじゃねえぞ、アドル。」
「アドルさんのこれからの旅にアルタゴの加護を………」
「いつかまたアルタゴに来てね、アドル!その時は歓迎するわ!」
「じゃあな、アドル、エレナ。早く戻って冒険の続きをしようぜ。………それとフィーナちゃんも元気でな………」
クルシェ、エルク、ガッシュ、マイシェラ、アイシャ、ドギはそれぞれアドル達に別れの言葉をかけた後、光と共に消滅した。
「みんな、気持ちの良い人達やな………」
「ああ………僕にとって信頼できる仲間達さ。…………行こう。」
ドギ達が消えた後呟いたケビンの言葉に頷いたアドルは仲間達に先を促した。その後ケビン達は今までの探索で疲れた身体を休める為に拠点に一端戻って身体を休め、その後メンバーを編成し直し、ケビン、アドル、フィーナ、エレナ、ジン、オリビエ、レンのメンバーで探索を再開し、仕掛けに苦労しながらも先を進み続けていると、また広間に出た。そして広間に出るとある人物達がいた。
「君達は………!」
広間にいる人物達を見たアドルは驚きの表情でケビン達と共に目の前にいる自分にとって見覚えのある人物達に近づいた。
「この人達も知り合いですか?アドルさん。」
「ああ。ドギと共にフェルガナに来る前に冒険した魔の森―――”セルセタの樹海”で出会い、共に冒険した仲間――――デュレン、カーナ、オズ
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