第72話
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向け
「………見損なったわよ、アドルさん。フィーナさん一筋だと思っていたのに、まさか二股をかけていたなんて…………というか今までの冒険で出会った女性の人達もそうなんじゃないの〜?」
「ハ、ハハ………まさか”現地妻”を本当に創っていたなんて………」
「あのスチャラカ演奏家より性質が悪い野郎だな………」
エステルはジト目で、ケビンは表情を引き攣らせ、アガットは呆れた表情でアドルを見つめ
「ア、アハハ…………」
「は、はわわっ………!」
クローゼは苦笑し、ティータは顔を赤らめて混乱していた。
「「アドルさん??」」
止めを刺すかのようにフィーナとエレナはそれぞれ威圧感がある笑顔でアドルを見つめた。
「ご、誤解だ――――ッ!!」
全員に視線を向けられたアドルは大声で叫んだ。その後エレナを仲間に加えたケビン達は探索を再開し、さまざまな仕掛けや罠に苦しみながらも先に進んだ。すると広間に出た。
〜バレスタイン城・時計塔・広間〜
「あれ………?」
「………おかしいですね………?頂上までまだ道はあるのに………」
広間に出たアドルは首を傾げ、エレナが呟いたその時
「やっと来たな、アドル。」
「え………」
「この声はまさか………!」
「ドギ………!」
男性の声が聞こえて来た。声を聞いたフィーナはとアドルは驚き、エレナは懐かしそうな表情で呟いた。声が聞こえた方向を見るとそこには大柄の男性、さまざまな民族風の服装の少年、少女、女性、気品を纏っている少女、頬の大きな傷跡があり、黒髪で漆黒のハルバードを持つ男性がいた。
「俺達もいるぜ、アドル兄ちゃん!」
「お久しぶりです、アドルさん!」
「元気そうで何よりです。」
自分達に近づいて来たアドル達に民族風の服装を着た少年たちはそれぞれ笑顔や微笑みを浮かべ
「フフ、まさかこんなにも早く会えるなんてね、アドル!」
「フン、相変わらずじゃねえか。」
気品を纏っている少女は笑顔を浮かべ、黒髪の男性は仏頂面でアドルを見つめた。
「エルク、クルシェ、マイシェラ、アイシャ、それにガッシュまで………!ハハ………”絆の城”とはよく言ったもんだよ………」
自分が”影の国”に取り込まれる直前に去った地方の仲間達にそれぞれ声をかけられたアドルは驚きの表情で見回した後、苦笑した。
「フフ、お久しぶりですね、ドギさん。」
「久しぶり、ドギ。」
「よう、フィーナちゃん。それにエレナも久しぶりだな。」
一方フィーナとエレナに懐かしそうな様子で言われた大柄の男性―――アドルの相棒、ドギは軽く手を上げて頷いた。
「ハハ………まいったな。こんなにも
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