第72話
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ーを超えていると思うんだけど………」
エレナに振り向いたアドルは苦笑しながらエレナを見つめていた。
「そんな………兄さんと比べたらまだまだですよ。」
アドルの言葉を聞いたエレナは微笑みながら見つめていた。
「アドルさん………私、あの時の誓いを果たせたでしょうか?」
「ああ、今のエレナは十分強いし、自分の力で立ち上がっているよ。」
「そうですか………フフ、それを聞けてよかったです。だったらその事を今から現れる本物の”私”に言って下さいね。その時に”私”が伝えきれなかった言葉をアドルさんに伝えますね。」
アドルに微笑まれたエレナは微笑みながら光と共に消滅した。
「え!?エレナ、それはどういう意味だい………!?」
一方その言葉を聞いたアドルが驚いて尋ねたが、エレナは光と共に消滅していた為、返事は聞けなかった。そしてエレナが消えて少しするとなんと封印石が現れた!
「あれは封印石………!」
「なっ!?もうこれ以上は封印石はないと思っていたのに………!」
封印石を見たフィーナとアドルは驚いた。
「それよりアドルさん。中にいる方は………」
「ああ。エレナだろうね………あ…………」
フィーナに尋ねられたアドルは頷いた後、光を放ち始めた封印石に気付いた。そして封印石は解放され、そこから先ほど戦ったエレナが地面に膝をついた状態で現れた!
「うっ………一体今の光は………?…………え……………貴方はもしかしてア、アドルさん!?」
エレナは呻いた後立ち上がり、アドルに気づいて驚いた。
「ア、アハハ………まさかこんな形で再会する事になるなんてね………」
「ハ、ハア………………あの、アドルさん。そちらの方は一体?それにここは一体………?」
苦笑しているアドルをエレナは戸惑いの表情で見つめた後、フィーナに視線を向け、そして周囲を見回して尋ねた。
「うん、今それを説明するよ。信じられないと思うけど実は…………」
エレナの疑問を聞いたアドルは頷き、フィーナと共に事情を説明した。
「………という事なんだよ。」
「…………………………正直、信じられませんけど、アドルさんがおっしゃっているのですから信じます。………それにしてもすみません。偽物とはいえ、私がアドルさん達を傷つけてしまって………」
アドルの説明を聞いたエレナは少しの間考え込んだ後、アドルに微笑んで答えた後、申し訳なさそうな表情で謝罪した。
「気にしなくていいよ。それより正直、君があそこまで強くなっている事に驚いたよ。」
「フフ、そうですか。………それよりさっき偽物の私がアドルさんに伝えたい言葉があると言ったんですよね?今ここで伝えてもいいですか?」
「ああ、いい
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