暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL19 過去との決着、そして明日へ………
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
の横を何かが通り過ぎた。

「!?」

抱きしめられた加奈の身体揺れる。

「お兄ちゃん………?」

不思議に思い、離れると零治が加奈にもたれかかるように倒れて行く。

「お兄ちゃん!?」

異変に気が付き、零治に声を掛けると零治の背中には複数の鱗の様な物が突き刺さっていた。

「レイ!?」
「零治!!」

黒崎とレヴィが零治に駆け寄る中、桐谷とディア、シュテルが、攻撃の来た方を向いた。

「………全てが上手くいっていた筈なのに………」

そう言ってゆらりと動く影。

「貴様等、覚悟は良いか………?」

先ほどの大きさとはうって変わり、2体の蛇は以前と何かを蝕す様に別空間に繋がっているが、大きさはかなり小さくなっていた。

しかしそれ以上に異質なのは現れた謙蔵の姿だった。
現れた姿は白い蛇の様で、身体から複数の蛇が生え、とても人間とは思えない姿だった。

「父………さん………?」
「こうなれば皆、道連れだ………このゲーム共々死ぬが良い………!!!」

「レヴィ、レイは!!」
「レイ、レイ!!」
「だ、大丈夫だ………」

背中に痛みはあるものの、それで気絶したり、致命傷になるような傷では無い事は分かった。

「焔、痛み、何とかならないか?」
『ごめん、私じゃとても………』
「そうか………」

その答えに痛みに関しては頭の隅に置く。アドレナリンでも出れば痛みも忘れるだろう。

「アーベント………」
『……イエスマスター』

アーベントは何も言わず、言われた通りに反応してくれた。

「レイ、そんな傷じゃ!!」
「お兄ちゃん………」
「零治、お前………」

レヴィと加奈が心配そうな顔で見つめる中、黒崎は察してくれた様だ。

「………終わらせよう。早く、俺達で」

そう言って桐谷の横に互いに支えあう様に並んだ。

「ああ………!!」

それに答える様にしっかりとパルチザンランチャーを構える。

「もう終わりだ、そんな姿をしても何も得られない、何も変わらない。貴方はちゃんと見据えるべきだったんだ。自分の家族も自分の家も自分の全てを捨ててまでこんな事して………」
「私には………早苗が、早苗こそ全てだったんだ!!!それ以外何も………!!」
「そんなの………」
「もういい零治」

言葉を続けようとした零治を桐谷が止めた。

「もういいんだ………」
「桐谷………」
「悪いが、あのバカな父親を止めるのを手伝ってくれ。せめて俺の手で………」
「分かった」

そんな時、零治と桐谷のホルダーが光った。

「これは……」
「スキルカード………?」

そのカードはどちらも同じカードだった。

「桐谷」
「ああ」

2人は
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ