暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL19 過去との決着、そして明日へ………
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こった………)

世界がスローモーションのように動く中、桐谷が我に返っていた。

(戦いは………)

そこで桐谷は気がつく。自分が背中から倒れていっている事に。

(バカな!!負けるわけには………)

だが次第に思い出す記憶。それは我を失い戦っていた桐谷自身の記憶だった。

(これがブレイブデュエルか………)

敗因は桐谷自身にも分かっていた。ブレイブデュエルの場でただ本能のまま暴れていた事が原因だと。

(負けた………だが何故だろうな、あんなに気負ってた筈なのに妙に清々しい………)

今まで気負っていた分解放されて楽になった事が影響しているのか………妹の為に1人で戦って自分をすり減らして、妹の実の兄を殺そうとして………流石に精神が病んでもおかしくないと今更ながら自問する自分に思わず小さく笑った。

「………加藤桐谷」

桐谷の小さな笑い声を聞いてか、刀を鞘に収めた零治が近づいてきた。

「負けた……お前の言う通りだ。ブレイブデュエルをしているのにブレイブデュエルをしなかった俺が勝てるわけないな……自分で墓穴を掘っていたとは………マヌケにも程がある」
「俺もバカには出来ないさ。両親の遺してくれたメッセージを見なければ今日の桐谷みたいに闘っていたと思う。それは最悪な勝負だっただろうぜ」

零治の言葉に桐谷は小さく頷く。

「お前は加奈の為に俺を殺すと言った。だけどそれは本当に加奈の望んでいる事なのか?加奈はそれを聞いても何も言わなかったのか?加奈に一体何が起こってるんだ?」

零治の問いに桐谷は答えない。

「1人で抱え込むなよ!俺だってお前と同じ加奈の兄なんだ!!」

その言葉を聞いて桐谷の心は決まった。

「零治、お前に聞いてほしい事が………」


「全く、情けない」


「「!?」」

突然、零治と桐谷を衝撃波が襲った。

「零治!?」

黒崎が心配そうに2人に近づく。

「えっ、誰………?」

神崎の言葉に続いて、衝撃波が来た方向を見ると、そこには桐谷に似た男性が立っていた。

「………父さん」
「父さん!?じゃあアイツが………」

「レイ!!」

そんな中、ブレイブデュエル内にディア達3人がやって来た。これは予め話し合った通りだ。

「………加藤謙蔵さんですね」
「忌々しい………加奈は早苗似だが、お前は雅也にそっくりだな」

母親を名前で呼ばれ、零治の眉を吊り上げた。

「父さん、何故………」
「決まっているだろう?いつまでもダラダラしてるお前に待つのも限界だったのでな。行動に移す事にした。まさか敵に助けを求めるとは思っていなかったよ………」
「何をするのかは知らない。………だが、碌でもない事なのは分かってる。鹿島
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