暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL19 過去との決着、そして明日へ………
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「………」
「ふっ!!」

互いに大地に立ち、ぶつかり合う。
無言で攻撃を続ける桐谷。一歩的に攻められてはいるものの、しっかりと対応できていた。

「厄介だな………」

自然と人間の急所を狙ってくる攻撃。表情にも出ないため、冷酷な殺人マシーンに思えてくる。
更にその時の感覚で攻撃してくるため動きが読みづらい。今の俺でなければ対応しきれなかっただろう。

「でも、だからこそ………」

付け入る隙は多いにある。その中の一番の理由は相手はブレイブデュエルをしていないことだろう。

「魔神剣!!」

斬撃を飛ばし、桐谷を攻撃。

「………」

当然難なく避けられるがそんなの想定済みだ。

「魔神剣・爪牙!!」

桐谷が避けた瞬間を狙い斬撃を連続で放つ。

「……!?」

想定していなかったのが避けるのには間に合わず身を守るしかなかった。

「こんなんで驚くなよ!!」

足の止まった桐谷にすかさず追撃をかける。
横薙ぎに斬りかかるが、身体を捻り、最小限のダメージで避けられた。

「だがな……」
「!?」

この状態になって初めて桐谷の顔が険しくなった。
横薙ぎに斬りかかった後、続けて鞘で脇腹をぶっ叩いたのだ。

斬れはしないもののそれでもダメージはある。

「………ッ!?」
「初めて声をあげたな……だが、まだまだだ」

優勢に思えたが、すかさず距離を取る。
相手の強さを軽んじてはいない。相手の土俵で戦う必要も無いのだから。

「どうする?このまま負けるか?」

俺には既に奴に勝つ算段は付いていた。あいつは元々ダメージを負っている。それを気にせず動けるのは桐谷の今の状態が原因だろう。ある意味ダメージを気にせず、動けると言う事は無敵にも思えるが、それはもろ刃の剣だ。


ダメージを気にしない。それは自分の限界を分かってないのと同じだから。


「………」

そんな事を分かっているのか分かっていないのか、相変わらず無言で自分の意思を消しているような状態の桐谷。

恐らく分かっていないだろう。

「まだ目覚めないようだな………だったら!!」

魔力を刀に込め、鞘に収める。

「覚悟しろ………」

さらに距離を取り、更に魔力を込める。これほど魔力を溜めさせているのも今の桐谷の敗因だろう。

「斬り裂く………!!」

そして大地を蹴って相手に迫る。
桐谷はその場で身構えていた。おそらくカウンターに近い攻撃でも狙っているのではないか?

だが、そんなもの関係ない。

「葬刃!!」

魔力を込めた迅雷の抜刀術にこれくらいの距離は関係ないのだから………
















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