第11話
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「いえ、あの場所はジオフロントA区画になります。ハッキングに使われた端末の所在はジオフロントのB区画……」
「えっと……市北西部の地下にあるエリアみたいだね。」
そして作業を終えたティオはレンと共にロイド達の所に戻った。
「市北西部……住宅街や歓楽街のあたりね。ロイド、どうするの?」
「―――早速、行ってみよう。ジオフロントのゲート管理はたしか市庁舎の管理だったはずだ。鍵が借りられないか受付に問い合わせてみよう。」
「ああ、さっそく行ってみようぜ。」
エリィに尋ねられ、答えたロイドの言葉にランディは頷き
「ふふ……どうやら事件の核心に迫ってきたみたいですわね。」
その様子をマリアベルは口元に笑みを浮かべながら見つめた。
「はい……色々とお世話になりました。」
「ありがとう、ベル。それに研究員の方々も。」
「い、いやあ……」
「僕らより、そのお嬢さんの手柄の方が大きいと思うよ。もう一人のお嬢さんの方も処理能力は僕達より圧倒的に上だったし、世界は広いって事を思い知らされたよ。」
エリィにお礼を言われた研究員達は苦笑した後、ティオとレンに視線を向けた。
「そうだな……お疲れ、ティオ、レン。おかげで助かったよ。」
「ふふっ、お疲れ様。」
「さすがティオすけに小嬢。決めてくれるじゃん。」
「えと、その……大したことじゃありませんし。それにわたし達も一応、特務支援課の一員ですし………」
「うふふ、ティオが慌てているなんて珍しい光景ね♪」
ロイド達に労われて慌てている様子のティオをレンはからかいの表情になって見つめていた。
「ふふ……十分、大したものですわ。どうかしら、ティオさん、レンさん。エリィ共々わたくしの所にリクルートするというのは?」
「え……?」
一方マリアベルは口元に笑みを浮かべた後ティオを勧誘してティオを呆けさせ
「ちょ、ちょっとベル………」
「はは……いきなり引き抜きッスか。」
「えっと、それはさすがに勘弁して欲しいんですけど……」
「クスクス、同僚の目の前でヘッドハンティングをしようとするなんて中々大胆なお姉さんね♪」
マリアベルの行動にエリィはマリアベルを睨み、ランディとロイドは苦笑し、レンは笑顔を浮かべてマリアベルを見つめていた。
「ふふ、冗談ですわ。事件が無事解決したら是非、顛末を教えてください。それと―――お渡ししたセキュリティーカードはそのまま預けておきますわ。最上階とこのフロアならいつでも来れるようにしますから何かあったら訪ねてくださいな。」
「ありがとう、ベル。」
「それでは失礼します。」
その後ロイド達は市庁舎でジオ
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