第11話
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空いている端末の席に座った。
「アクセス……エイオンシステム……起動………」
ティオが静かな口調で呟くとティオの頭に付いている装置が赤く光りはじめ
「な……」
「ティオちゃん……!?」
「これは……」
それを見たロイドとエリィ、マリアベルは驚きの表情でティオを見つめた。
「多次元解析によるリアルタイム制御を試行………全端末のログを解析、隠蔽された痕跡の前後における不審なアクセスを全て精査………」
そしてティオが端末を操作し始めると、凄まじいスピードで何かの文字が画面に流れはじめた。
「す、凄い………!?」
「なんだ、この処理能力は!?」
「―――レン達のサポートはティオがその端末から吐き出した不審と思われるログのチェックでいいのよね?」
ティオの処理能力に研究員達が驚いている中レンは端末を操作しながらティオに訊ねた。
「はい。クロスベルの全ターミナルに管理者権限でアクセスをかけますので先程レンさんが言った内容のサポートをお願いします。」
「あ、ああ……」
「任せてくれ……!」
「………エリィ、わかるか?」
ティオ達がそれぞれ凄まじいスピードで端末を動かしている中ロイドはティオ達の行動をエリィに訊ねた。
「う、ううん……流石に付いていけないわ。」
「俺なんか、何をやってんのか理解すらできてねぇんだが……」
「なるほど、ティオさんは”魔導杖”の使い手ですのね。導力魔法をノーウェイトで発動するための高速展開技術が使われているそうですが………それを端末のコントロールに利用したのかもしれませんわね。」
ティオ達の行動にロイド達が理解できない中、ただ一人だけ理解できていたマリアベルは納得した様子で頷き、ロイド達に説明した。
「わ、わかるんですか!?」
「ベルは一応、エプスタイン財団で導力工学を学んだ経験があるから……」
「ふふ、といってもかじった程度ですが。」
そしてロイド達がしばらく見守っていると、端末が鳴りはじめた。
「終わったみたいですわね。」
「お………」
マリアベルの言葉を聞いたランディがティオ達を見つめたその時
「……いかがでしたか?」
ティオはレン達に尋ねた。
「レンの方はシロね。お兄さん達の方はどうかしら?」
「こちらの持ち分もシロだ。そっちはどうだ?」
「ビンゴ――ーコイツだ!ジオフロントB区画、『第8制御端末』……ここからアクセスしたらしい!」
「ジオフロント……」
「あの駅前通りの外れにある地下区画からかよ?」
ハッキング元がわかったロイドは考え込み、ランディは目を細めて尋ねた
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