第11話
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能性があるらしいのです。」
「えええっ!?」
「ハッキング!?」
「えっと……ティオ、彼らに一通り説明してもらえるか?」
マリアベルの話を聞いて驚いている研究員達を見たロイドはティオに視線を向けて尋ね
「はい、それでは……」
ティオは専門的な用語を交えながら研究員達に事情を説明した。
「外部からのハッキング………可能性はあったけどまさか本当に起こるなんて………」
「いや、でもあり得ないぜ!ハッキングなんてできる技術者がそう簡単にいるはずが………」
「もし、ハッキングでなければメールを送ったのが貴方たちである可能性が高くなりますわねぇ。うふふ……どちらが”銀”なのかしら?」
ティオの話を聞いて信じられない様子でいる研究員達を見たマリアベルは口元に笑みを浮かべて研究員達に問いかけた。
「そ、そんな滅相もない!」
「僕達が不甲斐ないからハッキングされたんだと思います!」
(な、なんていうか……)
(イリアさんとは違った意味で女王様って感じだよな……)
マリアベルの問いかけに慌てている様子の研究員達の様子を見たロイドとランディはそれぞれ苦笑していた。
「特務支援課の端末にメールが届いたのが、真夜中の3時頃………その時間帯のログはどうなっていますの?」
「は、はい。」
「すぐに調べます。」
マリアベルに言われた研究員達はそれぞれ端末の前に座って作業を始めた。
「……あ、ありました!メールの転送システムがクラッキングされています!」
「やっぱり……」
「これで外部説が確定したってわけだな。」
研究員の報告を聞いたエリィは表情を厳しくし、ランディは頷いた。
「こちらも侵入経路を確認!アクセス元は……駄目だ。ロストしています。」
「どこから入り込まれたかわからないってことですか?」
「ああ、巧妙に痕跡を消されてしまっている。クロスベル市内の何処かなのは間違いないと思うけど………」
「ふむ……やりますわね。」
ロイドの質問に答えた研究員の話を聞いたマリアベルが考え込んだその時
「………端末を一つ、貸してもらっていいですか?」
「え……」
「だ、だが……」
ティオが提案し、それを聞いた研究員達は答えに困ったが
「いいですわ。ティオさんと言ったかしら。好きにいじってしまって。」
「はい、それでは………」
「うふふ、それならレンも端末を一つ貸してもらってもいいかしら?レンも端末の心得はあるから、手伝えると思うし。」
「ええ、構いませんわよ。」
「ありがとう♪」
マリアベルの許可を聞くと一番真ん中の端末が複数ある椅子に座り、レンも続くように
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