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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第11話
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♪」

「ティ、ティオちゃん、レ、レンちゃん………」

「ああもう、ティオとレンも引っ掻き回さないでくれ!」

ティオとレンの言葉にエリィが頬を赤らめ、ロイドが2人を睨んで注意したその時、マリアベルはロイドの襟を掴みあげ

「フフフ………ロイドさんと言ったかしら………?その辺りの事をもう少し詳しく聞かせてくれないかしら………?わたくしのエリィにどんな破廉恥な事をしたのか……!」

威圧感のある笑顔でロイドを見つめた後、怒りの表情で睨んだ。

「いや、してませんってば!」

マリアベルに睨まれたロイドは苦笑しながら答えたが

「…………………」

「だからエリィも何でそこで黙るんだよ!?」

エリィは頬を赤らめて黙り込み、それを見たロイドは慌てた。その後ロイド達はマリアベルに事情を説明した。



「―――なるほど。事情はわかりましたわ。それで、あなたたちを端末室に案内すればいいのね?」

「ええ、頼めるかしら?」

「無論、エリィの頼みなら言うまでもありませんけど……」

エリィに言われたマリアベルは頷いた後黙ってロイドを睨み

「えっと………誤解は解けたはずでは?」

マリアベルに睨まれたロイドは苦笑しながら尋ねた。

「フン、まあいいでしょう。特務支援課………わたくしもどの程度のものか気になっていましたし。エリィの同僚に相応しいか………貴方に証明していただこうかしら?」

「は、はあ………(何で俺限定なんだろう………?)」

マリアベルに睨まれたロイドは戸惑いながら頷き

(こりゃ、完全に目を付けられちまったなぁ。)

(………ご愁傷様ですね。)

(クスクス、鈍感なロイドお兄さんにはこれぐらいの事はあって当然ね。)

その様子を見ていたランディは興味深そうな表情になり、ティオは静かな表情でロイドを見つめ、レンはからかいの表情をしていた。

「もう………ベル、いいかげんにして。端末室に案内、してくれないの?」

「もちろん案内しますわ。端末室は、IBCビルの地下5階に設置されています。さ、エレベーターに乗りますわよ。」

その後マリアベルと共にエレベーターに向かったロイド達はエレベーターに乗って、地下に降りはじめた。



「しかし……その”(イン)”と言ったかしら。結局の所、目的は何なのかしら?」

エレベーターが地下に向かっている最中、マリアベルはロイド達を見回して尋ね

「それは私達にもまだわからないんだけど………」

「そういや、どうだロイド。今回の事件についてそろそろ何か閃かないのか?」

「ああ、そうだな……脅迫状とメールだけど……同じ人間が書いたんじゃないかもしれない。」

「なに……?」

「ど
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