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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―雷光―
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・ネオスに攻撃力では適わず、《D−シールド》による戦闘破壊耐性を得たBloo−Dを攻撃しても意味はない。ならばと万丈目の《おジャマ・イエロー》を攻撃すると、破壊には成功した筈が、何故かその場にそのままね姿で――いや、色が変わっていた。

「墓地から罠カード発動! 《おジャマーキング》! 俺のモンスターが破壊された時、墓地からおジャマモンスターを特殊召喚出来る!」

 やはり万丈目も何か墓地に送っていたらしく、《おジャマ・イエロー》の戦闘破壊には成功したものの、墓地から発動する罠カード《おジャマーキング》の効果。墓地のおジャマモンスターを代わりに特殊召喚するという効果により、破壊された《おジャマ・イエロー》の代わりに、先のターンで十代に破壊された《おジャマ・ブラック》が蘇生された。

 結局は差し引きゼロという結果に終わり、苦々しげにしながら俺はバトルを終了するする。《おジャマ・イエロー》を戦闘破壊したことで、本来なら《ライトニング・ウォリアー》の効果が発動されるのだが、それはBloo−Dによって無効となって。

「……ターンエンドだ」

「オレのターン、ドロー! ……ふっ、エースモンスターの揃い踏みといったところか」

 こちらからターンを移行された万丈目が、カードを引きながらそうして不敵に笑う。エドのBloo−D、十代のネオス――がコンタクト融合した姿である、カオス・ネオス、俺のスピード・ウォリアー。

「そうなれば、俺もエースを呼ばない訳にはいくまい! 通常魔法《思い出のブランコ》を発動! 蘇れ――《おジャマ・イエロー》!」

 ――そして万丈目のおジャマ三兄弟。とりわけその中でも特殊な、《おジャマ・イエロー》の姿。俺と十代に破壊されていたが、再びフィールドにおジャマ三兄弟が結集する。

「悪いがこのデュエル、オレ様が貰った! 魔法カード《おジャマ・デルタ・サンダー》を発動!」

「デルタ・サンダー……?」

 おジャマ三兄弟が揃った際に発動する、相手フィールドのカードを全て破壊する魔法カード《おジャマ・デルタ・ハリケーン》――ではなく。奇しくも万丈目の代名詞とも言える、サンダーの名を関した魔法カード。万丈目の強気な勝利宣言と同時に、おジャマ三兄弟も空中に円陣を組んで高速回転しつつ、帯電しながら浮かび上がっていく。

「《おジャマ・デルタ・サンダー》は、おジャマ三兄弟がフィールドにいる時、相手の手札・フィールドの数×500ポイントのダメージを与える!」

「ッ!」

 それは誰の息を呑む声だったか。デュエルも終盤でライフを少なくなってきたプレイヤーたちには、それは十二分以上のオーバーキル。空中で回転していたおジャマ三兄弟が、いつの間にか雨雲のような姿に形を変えていた。

「くらえ!
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